七段花

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七段花

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七段花

 

 

七段花(しちだんか)は、ヤマアジサイの中でも幻の花として人気があります。
この品種が幻の花といわれるようになったのは、
長い間発見することができなかったからです。

 

江戸時代、シーボルトが書いた日本植物誌には、七段花の記述があります。
ところが、長い間、それに該当する花が見つからず、七段花は幻の花とされました。

 

その後、長い時を経て1959年に、兵庫県でひょっこりと見つかりました。
しかも見つけたのは専門家ではなく、学校職員の方というのにも驚きです。

 

発見後、専門家によって同定した結果、七段花であることが判明したそうです。
長い間、幻とされていた花が見つかった時の驚きと喜びは、
今の私たちには想像ができないほどだったでしょう。

 

長い間見つけることができなかった幻の名花、
七段花の特徴と育て方をご紹介していきます。

 

 

[七段花]

 

 

■七段花の特徴

 

七段花の花は、中心に両性花が固まり、
その周りに装飾花が咲くガク咲きタイプです。

 

ところが、七段花の両性花は退化してしまっていて、
開花までたどりつくことはほとんどありません。

 

周りの装飾花が咲く頃には、中心の両性花の蕾は、
枯れて落ちてしまっていることが多いのです。

 

七段花の花の性質を知らずに育てると、
両性花が落ちた時に調子を崩したのかと焦りますが、病気ではありません。

 

両性花が落ちてしまっても、他のところに異変がなければ問題ありません。
残った装飾花は八重咲きで、花びらの先端がとがり、清楚な雰囲気です。

 

七段花という名前は、装飾花が七段重なる様からつけられたそうですが、
実際には花びらの数が特別多いわけではありません。

 

1つの花房につく装飾花の数は、育っている環境によって増減しますが、
たくさん集まって咲くというよりは、散らばったように咲くことが多いです。

 

七段花の面白いところは、花色が変化するところです。
基本の花色は薄いブルーですが、そこから薄いピンクになったり、
濃い紫色になったり、紺色になったりといった変化が楽しめます。

 

一般的なアジサイは、土の酸度によって花色が赤系か青系かに分かれますが、
七段花は同じ酸度であっても色が変わるという面白い性質を持っています。

 

枝はヤマアジサイらしい細身の枝ですが、
花が密につくわけではないので、折れたりすることはあまりありません。

 

葉の形もやや細身で先端がとがっています。
大きさも少し小さめで、枝と葉、開花した時の花とのバランスが繊細で素敵です。

 

ヤマアジサイの仲間なので、地植えで育ててもあまり背丈が高くなりません。
樹高は、だいたい1メートルほどにしかならないので、
剪定をする時は深く切らず、自然な樹形を楽しむ方がお勧めです。

 

少し背の高くなった七段花の細い枝が、花や葉とともに風に揺れる姿は、
なんとも涼やかで、梅雨のうっとうしい気分も抜けるようです。

 

 

■七段花の育て方のポイント

 

基本的な育て方は、一般的なアジサイと同じで問題ありません。
ヤマアジサイなので、乾燥には要注意です。

 

乾燥して水切れを起こすと、葉が傷んで落ちてしまいます。
その後、適切な水やりをすることで葉が復活することもありますが、
時期によっては翌年の分の花芽が傷むこともあるので、注意が必要です。

 

地植えの場合は、株元に直射日光が当たらないように工夫をすると良いでしょう。
鉢植えでももちろん育てられますが、夏の間は土が乾きやすくなるので、
水切れに注意しながら水やりを行います。

 

大型になるガクアジサイや西洋アジサイに比べると、
肥料をあまり必要としないので、控えめにしておきましょう。

 

日向~明るい日陰まで、かなり広い範囲で育てることができます。
ただ、日向は土が乾燥しやすい場合が多いので、
できれば午前中に日が当たる半日陰くらいで管理するのがお勧めです。

 

明るい日陰でも育ちますが、もともと遅い生育スピードが、
さらに遅くなる上、花数が少なくなります。

 

耐陰性はあるので、花数が気にならなければ、
明るい日陰でのんびり育てるのも良いでしょう。

 

■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイ栽培 12ヶ月
・アジサイ 挿し木の仕方


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アジサイの種類

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