エンドレスサマー

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エンドレスサマー

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エンドレスサマー

 

 

エンドレスサマーは、西洋アジサイの中でも人気の品種です。
エンドレスサマーは、アジサイらしい花型をしていますが、
性質はアジサイらしからぬ特徴を持っています。

 

環境により、初夏~秋まで花をつけることができるエンドレスサマーとは、
どのようなアジサイなのでしょうか。

 

[エンドレスサマー]

 

 

■エンドレスサマーの特徴

 

エンドレスサマーはとても丈夫で、植え付け後1年で大株に育ちます。
花は一重であっさりとしていますが、こんもりとよくまとまったテマリ咲きで、
飽きのこない花形をしています。

 

花房は直径15cmほどですが、花上がりが良いので、1株でたくさんの花房をつけます。
土の酸度によって、酸性なら青、アルカリ性ならピンク系になります。

 

色の出方が美しく、すっきりと透き通るような花色が出るため、
青系でもピンク系でも爽やかです。
酸度によって色の出方がはっきりとしているので、好みに合わせやすいのも魅力的です。

 

エンドレスサマーの一番大きな特徴は、新枝咲きというところです。
似た性質を持つ西洋アジサイに、アナベルがあります。

 

アナベルは真っ白な大きな花房をつけるため、とても人気があります。
エンドレスサマーは、花房の大きさではアナベルに負けますが、
剪定次第でみごとな花が繰り返し咲きます。 

 

初夏に一番花が咲いた後、剪定した後に伸びた枝先にも花房がつきます。
夏場の気温が高いと、花芽がつきにくくなるのですが、
涼しい場所なら夏の間も花房をつけます。

 

秋になって地上部が枯れるまで、これを繰り返して咲くため、
一季しか咲かないという短所を克服しています。

 

今まで、アジサイは一季しか楽しめない、
花が終わった後が寂しいと感じて植えるのをためらっていた人でも、
長期にわたって花を楽しめる品種です。

 

 

エンドレスサマーは、ぐんぐん生長します

 

 

エンドレスサマーは生育が旺盛なため、苗を植え付けた後、1年で大きく育ちます。
生育の旺盛さと早さは、寂しい庭を早く大きなアジサイの花で埋め尽くしたい、 

と考えている人にとっては、嬉しい特徴です。

 

その反面、花が終わった枝を切っても、すぐに新しい枝が伸びて花をつけるほど、
生育が旺盛なので、コンパクトにゆっくりと育てたいかたには不向きな面があります。

 

枝はとにかくよく伸びるので、線が特別に細いというわけではありませんが、
倒れてしまうことがあります。

 

重みで折れてしまうことはないものの、伸びた枝が倒れるのが気になる場合は、
支柱や紐で支えておくと良いでしょう。

 

葉の色は普通~少し明るめです。
大きさは一般的なアジサイと同じくらいです。
花色が青系でもピンク系でも、よく合う葉色をしています。

 

 

■エンドレスサマーの育て方のポイント

 

一般的なアジサイは、半日陰や明るい日陰を好むイメージが強いですが、
エンドレスサマーは日向の方がよく育ちます。 

 

剪定した後、次々と新しい枝を伸ばし、花をつけるため、
よく日に当てた方が生育が良くなります。

 

ただ、夏の直射日光に長時間当たっていると、葉焼けを起こすことがあります。
できれば真夏の間は、3時以降の強い光が当たらないよう、
遮光ネットなどを使って日陰を作ってあげるのがお勧めです。

 

 

土の酸度がアルカリ性ならピンク系~赤系になります

 

 

基本的な花期は、6月と9月ですが、夏場に涼しい環境を作ることができれば、
夏の間も花を咲かせ続けることがあります。

 

とにかく生育が旺盛な品種のため、水切れと肥料切れには注意します。
特に水切れを起こすと、生育が悪くなるだけでなく、
株が傷んで突然枯れてしまうこともあるので要注意です。

 

土は肥沃で水はけと水もちの良いものを好みます。
いつまでもじめじめと湿っている土では過湿になる可能性があります。

 

反対に、水はけが良すぎると、すぐに水切れを起こしてしまうので注意します。
市販されているアジサイ用の培養土でも十分です。

 

大型に育つ品種なので、できれば地植えにしてのびのびと育てた方が、
見栄えもしますし、生育も良くなります。

 

どうしても鉢植えで育てるのであれば、大きめの鉢を用意して育てます。
地植えより鉢植えの方が水切れを起こしやすいので、
生育期間中は毎日土を観察し、乾いていたら水をたっぷり与えるようにします。

 

一般的なアジサイの場合、剪定は花後と晩秋ですが、
エンドレスサマーの場合は、いつでも剪定可能です。

 

初夏の花後、好きなところでカットすれば、またそこから枝が伸びて開花します。
冬に地上部の葉がすべて落ちたら、株元から10cm~15cmくらいのところまで、
詰めても、春になれば芽を吹きます。

 

樹高が1m近くなることもあるため、できるだけコンパクトに抑えたい場合は、
思い切って剪定するのがコツです。

 

西洋アジサイの中には、耐寒性があまり強くないものもありますが、
エンドレスサマーは耐寒性が強いため、寒冷地でも育てることができます。

 

ただ、あまり強い寒さに当てると、株が弱ることがあります。
剪定を済ませて地上部を小さくした後、寒冷紗を全体にかぶせて霜を避けると、
強い寒さを避けることができます。

 

■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイ栽培 12ヶ月
・アジサイの剪定方法
・アジサイ 挿し木の仕方


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