ゼブラ

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ゼブラ

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ゼブラ C)三本松フラワー

 

 

西洋アジサイの中に、ゼブラという品種があります。
ゼブラと聞いてイメージするのは、シマウマのような白と黒のカラーリングですね。
けれど花が白と黒の縞模様というわけではありません。

 

ドイツで作出されたこのゼブラという品種は、
一味違う色の美しさで、急激に人気が高まっている品種です。

 

日本で販売が始まったのは2013年頃と、つい最近ですが、
すでにプレゼント用の鉢花として人気があります。

 

ゼブラというアジサイの特徴と育て方のポイントをみてみましょう。

 

 

[ゼブラ]

 

 

■ゼブラの特徴

 

花は西洋アジサイの一般的なタイプで、装飾花が一重の手まり咲きタイプです。
装飾花は単体でも花が大きめで、花びらもしっかりとしていて存在感があります。

 

花弁の縁に切れ込みが入るのですが、入り方が一定ではなく、
切れ込みが多い花びらや少ない花びら、切れ込みがないものまで、
ランダムに含まれているので、見る角度によって雰囲気が異なります。

 

装飾花が大ぶりなので、どぎつい印象になりそうですが、
花房自体はそこまで大きくないので、むしろスッキリとした印象です。

 

花びらが少し厚めでしっかりとしていて、傷みにくいのも嬉しい特徴です。
咲き始めは明るいグリーンで、徐々に白く色が変わっていく様を見ることができます。

 

満開時は輝くように白い花房を堪能でき、
そこからまた少しずつ退色してグリーンに戻ります。

 

花色の移り変わりも楽しめ、花期も長いです。
花色が白一色なら、なぜゼブラと名づけられたのでしょうか。
それは、茎と花の対比にあります。

 

ゼブラの茎は、太さや長さは普通ですが、
色が黒っぽい茶色なのが最大の特徴です。

 

一般的なアジサイの枝は、緑色をしていることがほとんどです。
ところがこのゼブラは、こげ茶~黒色をしているため、
真っ白な花色とのコントラストが楽しめます。

 

花の白と枝の黒で、ゼブラという名前が付けられたのです。

 

葉は標準的な緑色で、大きさも普通ですが、
花の白と茎の黒さだけでははっきりしすぎる色合いとバランスよく感じます。

 

花色の白いアジサイは、明るくて素敵なものが多いですが、
少し明るすぎる印象だったり、甘く可愛らしい雰囲気のものが多いです。

 

そんな中でゼブラは、黒っぽい色の茎が入ることにより、
大人っぽい雰囲気を醸し出しています。

 

鉢植えはもちろん、地植えにして育てても、
やぼったくならずにオシャレな空間を作ることができます。

 

ゼブラの周りに日陰を好むギボウシやシダ類などを植えることで、
さらに豪華で味わいのあるスペースになるでしょう。

 

 

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咲き始めは、淡いグリーン

 

 

■ゼブラの育て方のポイント

 

育て方は、一般的なアジサイと同じで大丈夫です。
土の酸度によって色が変わることがなく、純白を保ってくれます。

 

日向~明るい日陰まで広い範囲で育てることができますが、
ギボウシやシダ類と組み合わせるなら、半日陰~明るい日陰がお勧めです。
ゼブラの真っ白な花も、映えるのではないでしょうか。

 

満開になった後、退色しても花が傷まないことがあるため、
秋色まで楽しめる場合があります。

 

この時、花がまだ残っているからと剪定をせずにいると、
翌年に花を咲かせることができません。

 

翌年にも花を見る場合は、
通常のアジサイの剪定と同じように、7月までに剪定を済ませます。

 

翌年の花を諦め、
秋色まで楽しむ場合は、花が傷んできたら花ガラを摘むようにします。

 

西洋アジサイの中では、耐寒性がある方なので、地植えで育てることが可能です。
模様入りのオシャレな鉢に植えても、他の植物と合わせても素敵です。

 

茎の色が濃い目なので、花後も枝の色を生かして楽しむことができます。
節と節の間がやや広く、葉と葉の隙間から黒い枝をしっかりと見せることができます。

 

耐寒性も強く丈夫なので、西洋アジサイの中では非常に育てやすい品種ですが、
水切れにだけは注意するようにしましょう。

 

■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイ栽培 12ヶ月
・アジサイ 挿し木の仕方


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アジサイの種類

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