アジサイ 水切れ

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アジサイ 水切れ

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広範囲に及ぶアジサイの水切れです

 

 

アジサイを育てていると、いつの間にか葉が萎れて水切れしていることがあります。

 

こまめに水やりをしていても水切れが起こることもあります。

水切れは、アジサイの株、とくに大切な根と茎葉を傷めます

 

アジサイの水切れの原因や対策をご紹介します。

 

[アジサイ 水切れ]

 

 

■アジサイの水切れの症状

 

アジサイが水切れした時の症状は、見ればすぐに分かります。
花が咲いている時期であれば、花自体がくしゃくしゃになっていたり、
花茎がぐったりと折れ曲がっていれば、水切れと思って間違いありません。

 

また、花がある時でもない時でも、
葉が下向きに垂れ下がっている状態であれば、水切れとみて間違いないでしょう。

 

アジサイ栽培を初めてされる方だと、
元気がなくなる=肥料切れと思われることもありますが、
アジサイの場合は肥料切れをしても、
花や葉が萎れたりぐったりすることはほとんどありません。

 

肥料切れの場合は、どちらかというと花そのものの数が少なかったり、
葉色が悪くなったりする症状の方が多いです。

 

水切れは放っておくと根を傷めて株自体を枯らせてしまう原因となるので、
症状はよく覚えておきましょう。

 

 

コットンキャンディー、一回水切れで萎れましたが復活しました、

白からピンクが少しずつ濃くなる愛らしいアジサイです

 

 

■水切れの原因

 

水切れを起こす原因は、ズバリ水が足りていないことにあります。
けれど、水が足りていないという状態になる原因は、実は水やり不足だけではないのです。
水分不足となる原因は何なのでしょうか。

 

1.水やり忘れ
水分不足になる原因でまず思い当たるのは、水やりを忘れていたということです。

土が乾いていたにも関わらず、水やりをせずに放っておくと、
水分不足になって水切れの症状が出るようになります。

 

たいていの場合は、水切れ症状に気づいた時点で水を与えることで、症状が改善します。

 

2.保水力が足りない
アジサイを植えている土の保水力が低いと、水不足になりやすいです。

アジサイは水を好む植物です。

 

大きな葉からはたくさんの水分が蒸散するので、
地上部の大きさと土の水分量が合っていないと、すぐに水切れを起こすようになります。

 

水はけの良い土を使うことはもちろん大切ですが、
水もちも良い土を使うことが大切です。

 

 

マジカルレボリューション、見事に咲いていますが……

 

 

鉢が小さく、根が浮き出ています、植え替えをしてあげましょう

 

 

3.鉢が小さい
アジサイを鉢植えにして育てている場合、
地上部のサイズと鉢の大きさが合っていないと、すぐに水切れの症状を起こすようになります。

 

地上部の大きさと、必要になる水分量は比例します。

枝葉が茂っていればいるほど、
葉から蒸散される水分が増え、必要となる水分量が増えます。

 

葉がたくさんあるにも関わらず、鉢が小さいと、
水を溜めておける土の量が少ないということになります。

 

土が保持している水分を吸い上げてすぐに使い切ってしまうため、
水切れが起きやすくなります。

地上部と鉢のサイズを合わせることも、水切れさせないためには重要なことです。

 

4.根が傷んでいる
水切れの症状が出ているということは、
根が水を吸えない状態になっているということでもあります。

 

つまり、根が水を吸えない=土が乾いているということだけではないのです。

もちろん、土が乾いていれば吸える水分がないため、根は水を吸えません。
けれどもっと厄介なのが、根自体が水を吸えなくなっている場合です。

 

アジサイは水分を好みますが、水に浸かったままの状態だと、窒息して根が傷みます。

また、大量の肥料を与えたり、濃度の高すぎる液体肥料を与えると、
肥料焼けを起こして根が傷みます。

 

根が傷むと正常な働きをしなくなるため、
いくら水を与えても水切れの症状が出るようになります。

 

 

カシワバアジサイも水を好みます

>>カシワバアジサイの剪定方法

 

 

■水切れした時の対処法

 

葉や花がくたりと元気がなくなり、水切れの症状が出た時は、すぐに対処します。
対処が遅れると、根が傷んで急激に枯れこんで手遅れになることがあります。

 

水切れの症状が出ていたら、まずは土が乾いているかを確認します。
もし土が乾いているのであれば応急処置を行います。

 

反対に土が湿っているのであれば、別の対処が必要となります。
どちらの場合も、退所後は養生させるための管理が必要となります。

 

◎応急処置
・土が乾いている
水切れの症状が出ている時、
もし土が完全に乾いているようであれば、対処は簡単です。

 

乾燥している土に水を吸わせます。

 

アジサイが植わっている鉢がすっぽりと入るくらいのバケツやタライを準備します。
そこにアジサイの鉢を入れ、鉢が半分くらい浸かる程度に水を入れます。

 

明るい日陰で1時間ほど水に浸けた状態にしたら、
水からあげて引き続き明るい日陰に置いて様子を見ます。

 

もし葉や花が萎れている状態が改善するようであれば、
翌日からは通常と同じように管理します。

 

・土が湿っている
土が湿っているのに水切れの症状が出ている場合は、根が傷んでいる可能性があります。
まずは根が傷んだ原因をチェックします。
根が傷んだ原因を改善させたら、養生させながら様子を見ます。

 

◎養生
水切れの症状が出ている間や、根が傷んでいる間は、養生させて様子を見ます。
アジサイは品種によって好む環境に幅があります。

 

基本は半日陰を好みますが、品種によっては直射が苦手なもの、
反対に日向でも育てられる品種など、様々です。

 

もし日向で育てられる品種であっても、
調子が悪い時は午前中の短時間だけ日の当たる半日陰か、
明るい日陰で管理するのがお勧めです。

 

日当たりの良い場所から移動させることで、乾燥を防ぐことができます。
ただし、乾燥させないようにと腰水状態を続けるのは良くありません。

 

あまりにも水分が溜まった状態が続くと、根が窒息して傷みます。
腰水にはせず、土が乾いたら水を与えるようにしましょう。

 

 

アジサイは挿し木をして、同じ品種を育てておくと安心ですしプレゼントにも喜ばれます

 

 

■水切れ対策

 

アジサイは水切れをさせてしまうと、萎れたものがシャキッとするようにはなりますが、
元のキレイな状態に戻らないこともあります。

 

葉焼けを起こしたようになったり、花の鑑賞期間が短くなることもあります。

できれば水切れさせなよう、普段から対策をしておくと良いでしょう。

 

主な対策は3つです。

 

1.日陰を作る
2.土の量を増やす
3.土質を改良する

 

暑い時期は直射に当たる時間を短くしたり、
株元や鉢に直射が当たらないようにすると、乾燥を予防できます。

 

また、植えている土の量を増やしたり(鉢増し)、
水もちの良い土に改良するだけでも、水切れしにくい環境を作ることができます。

 

■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方


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アジサイ栽培 Q&A

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