ジューンブライド

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ジューンブライド

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ジューンブライド C)千草園芸

 

 

ジューンブライドは、西洋アジサイの1品種です。
アジサイといえば、梅雨の時期に咲く花として人気があります。

 

その梅雨である6月の花嫁は、ジューンブライドと呼ばれて、
女の子の憧れです。

 

アジサイ ジューンブライドには、どのような特徴があるのでしょうか。
また、育て方には、何かポイントがあるのでしょうか。

 

 

[ジューンブライド]

 

 

■ジューンブライドの特徴

 

・ブーケのように丸い花房
アジサイといえば、両性花が中心に集まって、
その周りに装飾花が咲くガク咲きタイプのイメージが強いです。

 

けれど、近年は装飾花が半球形や球形に集まって咲く、
テマリ咲きタイプの品種も、たくさん作出されています。

 

ジューンブライドは、今人気のテマリ咲きタイプのアジサイです。

 

装飾花自体は花弁が4枚~5枚ほどの一重咲きですが、
大きめサイズなので見ごたえがあります。

 

しかも、その大きめの装飾花がぎゅっと隙間なく集まっているので、
さらにボリュームがあるように見えます。

 

装飾花同士がくっつき、互いの花弁を押し上げるようにしているため、
全体に動きが出るとともに、まさにブーケのようなこんもりとした形に仕上がっています。

 

一重咲きなのに、それ以上にボリュームがあるように見えるのは、
隙間なく装飾花が集まっているからだけではありません。

 

花弁の縁に切れ込みが入って直線的な部分が少ない分、
全体の輪郭がふんわりとぼかされ、全体が平面的になるのを防いでいます。

 

さらに、その切れ込みによって全体に動きも出るので、
見ていて飽きることがありません。

 

 

 

 

・3段階で変わる色
ジューンブライドの魅力は、花房や花の形だけではありません。
結婚式といえば、白を基調にすることが多いです。

 

そこに色のついたものと合わせることによって、色々な雰囲気や個性が作れます。

 

ジューンブライドの花色は、淡いピンク色です。
同じピンクでも、色の濃淡や種類によって様々な印象を受けます。

 

ジューンブライドのピンク色は非常に淡く、パステルピンクにさらに白を混ぜたような、
清楚で可愛らしく、まさに花嫁にぴったりの雰囲気です。

 

蕾から咲き始めの頃は明るいグリーンですが、徐々に白から淡いピンクに染まります。
満開時には全体が淡いピンクに染まり、ここで第一段階の色が完成します。

 

一般的なアジサイであれば、満開になった時点で花のピークを迎え、
その後は花が傷んでくるので剪定しますが、ジューンブライドはまだまだ終わりません。

 

本格的な夏を迎える頃、淡いピンクだった花はいつの間にかピンクが抜け、
渋さを含んだ緑色へと変化します。

 

ここで第二段階の色が完成します。

 

秋を迎え、寒さを感じる頃になると、緑の渋さは増し、そこにワインレッドが入ります。

 

ビンテージグリーンとワインレッドの混ざり合う秋色の花色もまた美しく、
ここで第三段階の花色が完成します。

 

初夏の開花開始の頃から、晩秋の秋色アジサイまで、
その時々で色が変わることによって、長く楽しませてくれます。

 

・ガッチリとした株姿
ジューンブライドは、花だけを見ていると、ふわふわしていて可愛らしいので、
株姿も華奢なように見えますが、実際は意外とガッチリしています。

 

枝もきちんとした太さと強度があり、大きな花房がついても折れにくく、
倒れることも少ないです。

 

大株になって枝が伸びてから花が咲くと、どうしても花の重さで倒れることがあるので、
その場合はあんどん支柱などを使って支えます。

 

葉色や葉の大きさは、一般的なアジサイと同じくらいです。
花弁の縁の切れ込みとおそろいかのように、葉の切れ込みがやや深いのが特徴です。

 

株姿はガッチリしていますが、生長が極端に早いわけではないので、
鉢植えでの栽培も可能です。

 

もちろん、庭植えにして、じっくり大株に育てるのもお勧めです。

 

 

 

 

■ジューンブライドの育て方のポイント

 

基本の育て方は、一般のアジサイと同じです。

 

鉢植え、庭植えのどちらも可能な品種ですが、秋色アジサイを楽しみたいのであれば、
季節ごとの移動が可能な鉢植えがお勧めです。

 

剪定の時期も7月と一般のアジサイと同じですが、
秋色アジサイまで楽しむのであれば、通常の剪定方法が使えません。

 

秋色アジサイの場合、開花した分の枝のうち、半分を7月に剪定し、
残りを秋色まで楽しんでから剪定するのが一般的です。

 

こうすることで、先に剪定した分の枝は、翌年も開花しやすくなるためです。
ただ、半分の量になるため、花房の数は減ります。

 

どうしても花房の数も減らしたくないという場合は、剪定時期である7月中に、
予定の剪定位置より上の節に発生した新芽を、取り除いておく方法もあります。

 

新芽のみを7月中に取り除いておき、秋色アジサイを楽しんだ後で、
予定していた剪定位置で切ります。

 

新芽を先に取り除いておくことで、それより下の芽が充実し、
翌年も花を咲かせやすくなります。

 

ジューンブライドの基本の花色はピンクですが、土の酸度によって、
花色が変わることがあります。

 

淡いピンクが美しい品種なので、できるだけ土をアルカリ性に調整しておきましょう。
赤いアジサイ専用の肥料や培養土を使うと、便利です。

 

■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方


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アジサイの種類

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