アナベル 寄せ植え
アナベル、寄せ植えにも
アナベルといえば、真っ白で大きな花房が印象的です。
花房はとても大きいですが、花色が白なので主張が強すぎず、
洋風にも和風にも合うということで、ガーデニングに使われることが多いです。
花がとても可愛らしいので、
他の植物と合わせて寄せ植えにしたいと考える方も多いようです。
けれど、大型になるアナベルは、寄せ植えが可能なのでしょうか。
[アナベル 寄せ植え]
■アナベル 寄せ植えにできる?
アナベルは花房がとても大きいですが、集まっている花1つ1つはとても小さいです。
けれど株全体は大きくなりやすく、栽培するには広めのスペースが必要になります。
そのため、地植えや花壇植えにすることが多いのも、アナベルの特徴です。
地植えでないと育てにくいというイメージのあるアナベルですが、
実は鉢植えでも育てることができます。
ただし、根の生育域が広いので、
鉢植えに使う鉢も10号以上の大きいものを使うのが普通です。
けれど、購入したての小さな苗のうちであれば、広い生育スペースが必要なアナベルも、
他の植物と同じ鉢の中でも過ごすことができます。
本来は広いスペースが必要なところを、狭い鉢に押し込めるので、
枯れさせないためにはいくつかのポイントがあります。
そのポイントを守れば、アナベルはもともととても丈夫な品種なので、
寄せ植えでも楽しめます。
■アナベル 寄せ植えのポイント
・鉢のサイズ
アナベルはアジサイの中でも、比較的大型になる品種です。
購入する時の苗のサイズはそれほど大きくなくても、
生長スピードも速めなので、年々株が大きく育っていきます。
大株になったアナベルは素晴らしいボリューム感と見ごたえがあるので、
できることなら大株に育てて楽しみたいものです。
ただ、寄せ植えとして楽しむ場合は、やはり他の植物と合わせる必要があるので、
アナベルだけを大株にするわけにはいきません。
また、大株に育ったアナベルを、
寄せ植えにできるほどの小さな株にするのは難易度が高いです。
寄せ植えにするのであれば、開花したばかりの苗を利用するのがお勧めです。
また、寄せ植えに使う鉢は、できるだけ大きいものを使いましょう。
合わせる植物の種類やサイズにもよりますが、6号以上が望ましいです。
少なくとも、購入したアナベルの苗がすっぽり入るスペースにプラスして、
他の植物を入れるスペースも確保できるサイズを選ぶようにします。
植え付ける時に、多少根が切れても問題ない植物や、
株分けができる植物を合わせる場合は、6号~7号サイズの鉢でも寄せ植えは可能です。
・合わせる植物
アナベルはアジサイの1品種ですが、一般的なガクアジサイやヤマアジサイのように、
半日陰から明るい日陰のような、やや暗めの場所でなくても問題ありません。
むしろ日当たりの良い場所を好む傾向にあるので、
寄せ植えで合わせる植物の範囲も広いです。
アナベルは日向から半日陰でスムーズに生育します。
そのため、寄せ植えしやすく入手も簡単な、一般的な植物との寄せ植えも可能です。
開花時期を考えると、ペチュニアやインパチェンス、ベゴニア、センニチコウなど、
初夏から秋にかけて花が咲くものがお勧めです。
アナベルはグリーンから白、白からグリーンへと花色が変化するので、
どのような色の植物とも相性が良いのも魅力的です。
リーフ系と合わせるのも素敵です。
シルバー系なら爽やかな雰囲気に、銅葉系や黒葉系ならシックにと、
合わせるリーフの色や形によって、簡単に雰囲気を変えられます。
・シーズンが終わったら
寄せ植えも可能なアナベルですが、生長スピードが速いので、
何年も同じ鉢のままというわけにはいきません。
合わせて植えている植物も一年草である場合が多いので、
秋になって枯れこんできたら、ばらして植え替えるのがお勧めです。
一緒に植えていた他の植物が一年草の場合は処分し、
多年草の場合は他の寄せ植えや個別の鉢植えにして管理します。
アナベルは落葉性の多年草なので、葉がおちても根は生きています。
地上部の整理をして、新しい場所に地植えするか、大きめの鉢に植え替えておけば、
翌年の春にまた芽吹いて花が咲きます。
アナベルの植え替え適期は、落葉する10月~11月か芽吹き前の2月~3月です。
生育期に植え替えると、根がダメージを受けて調子を崩すことがあるので、
落葉期に作業をすると良いでしょう。
■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方