冬 紫陽花を咲かせるには
人気上昇中のスプリングエンジェル
アジサイの季節といえば、5月~6月です。
梅雨の時期に咲いているというイメージが強いですが、
近年は母の日のプレゼントに選ばれることも多いため、5月頃から花をよく目にします。
アジサイは品種も多く、それぞれに違った魅力が詰まっています。
見ているだけで癒されるので、初夏だけでなく、
冬にも咲いてほしいと思う方も意外と多くいるのではないでしょうか。
初夏が花期のアジサイを、冬にも咲かせるには、どうすれば良いのでしょうか。
[冬 紫陽花を咲かせるには]
■冬 紫陽花を咲かせるには
アジサイの花期といえば、初夏です。
本来、冬は葉を落とした状態で休眠し、春に再び葉を展開し、生育を始めます。
冬の寒さに当たることによっても、次のシーズンの花芽が充実するので、
常に温暖な環境に置くと、生育は続けても、良い花が咲かない可能性があります。
けれど、やり方によっては、冬にキレイなアジサイの花を楽しむこともできます。
冬にアジサイを楽しむためのポイントを、まとめました。
・品種選び
アジサイは、本当にたくさんの品種が存在します。
その中でも、常緑のアジサイを選ぶことが、
冬にアジサイを咲かせるための大切なポイントとなります。
常緑のアジサイの中には、何度か繰り返し花を咲かせる品種があります。
さらにその中でも、早咲きの品種を選べば、2月くらいから花を咲かせます。
最近改良されて出てきた中でも人気なのが、
冬咲きアジサイのスプリングエンジェルというシリーズです。
他にも、ハルハルという品種もあります。
常緑アジサイと西洋アジサイをかけあわせているので、
葉は常緑アジサイのように細めのスタイリッシュな形をしていて、
花は西洋アジサイの豪華さを引き継いでいるものが多いです。
スプリングエンジェル C)Amazon
・剪定の時期
冬咲きアジサイと呼ばれるタイプのアジサイは、
2月~3月の冬と5月~6月の初夏の2回ほど花を咲かせます。
きちんと花を咲かせるためには、やはり剪定の作業が欠かせません。
一般的なアジサイでも、剪定位置を間違えると、
次に開花する花芽を切り落とすこととなります。
冬咲きアジサイは、一般的なアジサイとは剪定時期が少し変わりますが、
やり方としては何も変わりません。
剪定の時期は、初夏の花が咲いた後、7月頃に剪定を行います。
その後、2月~3月に咲く花芽が形成されるので、次の開花までは剪定を避けます。
2月~3月の開花が終わったら、3月中に剪定を行います。
この時期に剪定をきちんと済ませておけば、再び花芽をつけて、5月~6月に開花します。
剪定位置は、花房の下の2節~3節くらいのところが目安となります。
一番上の芽は、あまり良い芽に育たたないので、
飛ばして2節か3節くらいのところを剪定し、芽を育てます。
ハルハル C)グリーンギャラリーガーデンズ
・冬の管理
冬咲きアジサイは、冬の間も葉を落としません。
そのため、一般的なアジサイのように、
肥料を切って乾燥気味に管理する、というのは合いません。
冬咲きアジサイの多くは、寒さが苦手です、
5度以下になると株が傷むので、冬は室内に取り込んで管理するのがお勧めです。
葉も残っているので、柔らかい日差しが入る場所が適しています。
また、葉を残して緩やかながらも生育を続けているため、
水切れや肥料切れも避けます。
土が乾いていると感じたら、たっぷりと水を与えます。
鉢皿に出てきた水は、流水が落ち着いたら捨てます。
そのまま水が溜まった状態になっていると、過湿の原因となります。
2月~3月に花を咲かせるため、肥料も欠かせませんが、
それほど強く効かせる必要はありません。
市販の粒状の緩効性肥料を控えめに与えます。
もし葉の黄化など、肥料切れの兆候が見られるようになったら、
薄めの液肥を与え、様子を見ます。
基本的には、一般的なアジサイの生育期と管理は変わりません。
寒さから守ることと、肥料と水が切れないように管理すれば、
枯死することはほとんどありません。
一般的なアジサイと違うからと気負わず、冬に咲くアジサイの花を見るため、
冬咲きアジサイの栽培にチャレンジしてみてください。
■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方