エンジェル・ワルツ

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エンジェル・ワルツ

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エンジェル・ワルツ  C)園芸ネット

 

 

エンジェル・ワルツは、久保田花園が改良して作った、ガクアジサイの品種です。

 

ジャパンフラワーセレクション2016-2017で、
ベストフラワーの優秀賞を受賞した品種でもあります。

 

エンジェル・ワルツの特徴とは、どのようなものなのでしょうか。
また、育て方のポイントも、あわせてご紹介しいます。

 

 

[エンジェル・ワルツ]

 

 

■エンジェル・ワルツの特徴

 

・まとまりの良い花房
アジサイといえば、両性花が中心に集まり、
その周りに装飾花が咲くガク咲きという花房の形が一般的です。

 

エンジェル・ワルツもガク咲きタイプの品種なので、
小さな両性花が中心に集まり、その周りに装飾花が咲きます。

 

他にテマリ咲きと呼ばれるタイプもありますが、
古くから親しまれている形といえば、ガク咲きです。

 

ガク咲きタイプは古くからありますが、エンジェル・ワルツに古臭さはまったくなく、
むしろ一般的なガク咲きタイプのアジサイとは、また違った魅力があります。

 

育種の際、テマリ咲き品種が主流となった現代で、
今までにない魅力のあるガク咲きの品種を作ってみたい、
という気持ちで作っていたそうです。

 

その気持ちの通り、エンジェル・ワルツには素晴らしい魅力が詰まっています。

 

エンジェル・ワルツは、咲き始めはガク咲き状態ですが、花が咲き進むにつれ、
徐々に両性花が装飾花に隠れていってしまうため、最終的には半テマリ咲きになります。

 

花が咲き進むにつれ、花色が変化するアジサイ品種は多くありますが、
花房の形までもが変わっていく品種は珍しいです。

 

装飾花が両性花を隠していきますが、装飾花1つ1つは、
特別大きいわけではありません。

 

装飾花のサイズは中程度ですが、両性花の周りに咲く数が多いのです。

 

最初は蕾の装飾花が開いてくると、徐々に装飾花の範囲が広くなり、
両性花の塊の縁を覆い隠すように咲いていきます。

 

装飾花の数が多いので、花房全体にボリューム感はありますが、
適度な抜け感もあります。

 

これは、装飾花の花弁の形に秘密があるかもしれません。

 

装飾花は花弁が4枚ほどの一重咲きなので、
これだけでも八重咲きよりすっきりとした印象になりますが、それだけではありません。

 

エンジェル・ワルツの装飾花の花弁の先端には、いくつかの切れ込みが入ります。
この切れ込みがフリルのように見え、花房全体に動きを出しているのです。

 

切れ込みが入っていることによって動きが出るだけでなく、
ほどよい空気感が出て、全体に軽やかさをプラスしています。

 

 

 

 

・日々変わる色
エンジェル・ワルツの基本の花色は、濃いめのピンクです。

 

けれど、咲き始めや開花途中、咲ききった時では、色や雰囲気がかなり変わります。

咲き始めの頃は、全体が明るいグリーンからイエローグリーンの爽やかなカラーです。

 

そこから少し咲き進むと、花弁が開いた縁のみがピンクに染まります。

花弁の中心にはまだ淡いグリーンが残り、どこかシックな雰囲気もあります。

 

さらに咲き進むと、残っていたグリーンが抜けて白っぽい色となり、
ピンクと白という可愛らしいバイカラーになります。

 

白い部分が徐々にピンクに染まっていき、全体がピンクになります。

 

この時点では、まだ明るいピンクですが、最終的にはピンクの色も濃くなり、
少し大人びた雰囲気となります。

 

色が濃くなってもくどくないのは、花弁のフリルとピンクという色の組み合わせが、
どこか桜を思わせます。

 

フリルやピンクなど、洋風の要素が強いにも関わらず、
どこか和風の雰囲気があるのも、桜の花に似ているからかもしれません。

 

 

 

 

・花付き良く育てやすい
装飾花の数が多く、花房自体が大ぶりになるエンジェル・ワルツなので、
枝が折れるかと不安になりますが、問題ありません。

 

花房が大きい分、枝が細く弱々しく見えますが、しなやかな強さがあります。

 

ただ、花房が大きい分、雨などを含むと重みがさらに増すので、
折れないものの倒れてくることがあります。

 

その場合は、あんどん支柱などを使って、支えてあげましょう。

 

枝の分岐がしやすく、花付きもかなり良い品種なので、
きちんと管理すれば毎年、素晴らしい花を楽しむことができます。

 

鉢植えでも育てられますが、庭植えにして大株に仕立てるのも良いでしょう。
和風、洋風どちらの雰囲気も持ち合わせているので、どのような庭にもマッチします。

 

 

■エンジェル・ワルツの育て方のポイント

 

基本の育て方は、一般のアジサイと同じです。

 

花色はピンクですが、より鮮やかに発色させるために、
土はアルカリ性に整えておきましょう。

 

酸性になると青みがかったり、色がくすむことがあります。

 

■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方


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アジサイの種類

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