ゴールデンサンライズ
ゴールデンサンライズ C)日本花卉ガーデンセンター
ゴールデンサンライズは、ガクアジサイの1品種です。
アジサイといえば、花をメインに楽しむ植物ですが、
実はゴールデンサンライズは花よりも葉を楽しむ品種なのです。
ゴールデンサンライズには、他にどのような特徴があるのでしょうか。
育て方のポイントも、あわせてご紹介します。
[ゴールデンサンライズ]
■ゴールデンサンライズの特徴
・輝くようなカラーリーフ
アジサイは、花を楽しむことを目的とすることが多いですが、
ゴールデンサンライズは葉と花の両方を楽しめる品種となっています。
アジサイの葉は、春に芽吹いて展開し、その後花期を経て晩秋に落葉します。
アジサイ品種の多くは、葉色が濃い緑色をしていて、
落葉直前にだけ黄変することもありますが、カラーリーフとしてはパンチが弱いです。
ゴールデンサンライズは、品種名にゴールデンとついている通り、
輝くような黄緑色をしているのが特徴です。
黄緑といっても、ほぼ黄色に近いような色をしています。
葉の中心がより明るい色をしていて、
外側に向かってゆるいグラデーションになっているのも美しいです。
葉の形が、一般的なガクアジサイのような丸みがなく、
むしろヤマアジサイのように少し細長い形をしているのも素敵です。
冬の間は落葉しているため、枝のみが残りますが、
春に芽が動き出してから落葉するまで、長期間カラーリーフとして楽しめます。
アジサイは花の時期が過ぎると、葉だけになって寂しい印象でしたが、
葉色や形が美しいゴールデンサンライズなら、寂しくありません。
明るい葉色なので、暗くなりがちなシェードガーデンもパッと明るく彩ってくれます。
・控えめな花
ゴールデンサンライズは葉が特徴的ですが、花が咲かないわけではありません。
一般的なアジサイほど、花が目立つわけではありませんが、
むしろ控えめなその雰囲気が好ましいです。
葉色は特徴的ですが、花が咲いた時には、花は葉を、葉は花を、
お互いに引き立たせているので、どちらも楽しめます。
花房の形は、両性花が中心に集まって、その周りに装飾花が咲くガク咲きタイプです。
装飾花はあまり大きくなく、数も少なめですが、楚々とした雰囲気によく合っています。
花弁が4枚ほどの一重咲きですが、花弁の縁に軽く切れ込みが入るので、
つまらない印象はまったくありません。
花房自体も小ぶりですが、風や雨に当たって揺れる姿は、
愛らしくも爽やかで、梅雨の雨でうっとうしい日々を癒してくれます。
花色は、土の酸度によって変わります。
酸性なら淡いブルーに、アルカリ性なら淡いピンクになります。
酸性にした場合、ブルーが非常に淡く出た場合、白色に見えることもありますが、
両性花の部分はうっすらと青みがかります。
どの色に咲かせても、淡く優しい色合いなので、他の植物との相性も良いです。
一人目立つということもなく、かといってまったく見えないわけでもない、
絶妙な花房のサイズと存在感で、花期の間鑑賞できます。
・長く楽しめる
一般的なアジサイは、春から晩秋まで葉は残るものの、
あまり目立つことがないため、やはり楽しみの最盛期は花期の間だけとなります。
けれどゴールデンサンライズは、葉色が美しく、かつ可愛らしい花も咲くので、
長い期間、葉や花を楽しめます。
春は明るい色の葉が芽吹いてくるワクワクがあり、
その後は展開した葉の美しさが際立ちます。
初夏~梅雨にかけては花が咲き、葉と花との共演を見ることができ、
花後はまた美しい葉を楽しめます。
春から晩秋という長い期間葉が残っているので、
花期以外も他の植物との合わせ方で色々な楽しみ方ができそうです。
洋風の庭にも和風の庭にも合わせられるので、利用範囲も広いです。
株自体も丈夫で育てやすいので、
カラーリーフの低木を探しているという方にもお勧めです。
■ゴールデンサンライズの育て方のポイント
基本の育て方は、一般のアジサイと同じです。
花色は、土の酸度によって変わります。
酸性なら淡いブルーに、アルカリ性なら淡いピンクになるので、
咲かせたい色があるなら、酸度調整を行います。
葉色は酸度によって左右されないので、花色にこだわりがないのであれば、
酸度調整をせずに管理しても構いません。
葉が特徴の品種なので、葉焼けなどには注意します。
夏の西日や午後からの直射日光、水切れなどが葉焼けの原因になります。
夏は午後から日陰になるような半日陰で涼しい場所で管理し、
水が切れないように土の状態に気を配ります。
■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方