スターリットスカイ

読了までの目安時間：約 6分

2020年06月30日（火）

スポンサードリンク

スターリットスカイ　C)千草園芸

スターリットスカイは、ガクアジサイの1品種です。

以前は、母の日といえばカーネーションの花が定番でしたが、
近年は鉢花としてアジサイを贈る方が増えているそうです。

スターリットスカイは、花房が大きく見映えがするので、
プレゼントにも人気の品種です。

スターリットスカイが持っている特徴や、育て方のポイントをまとめました。

[スターリットスカイ]

■スターリットスカイの特徴

・ガク咲き～半テマリのフリル咲き
スターリットスカイは、中心に両性花が集まり、
その周りに装飾花が咲くガク咲きタイプのアジサイです。

ただ、装飾花がかなり大きいのと、両性花のすぐ近くで咲くため、
ガク咲きに見える時と半テマリ咲きに見える時とがあります。

どちらに見える場合であっても、花房自体のボリュームが大きいので、
見応えはバッチリです。

花房のボリュームはありますが、全体的にゴテゴテとした印象はまったくありません。

装飾花は花弁が4枚の一重咲きですが、
花弁が大きくしっかりと厚みもあるので、存在感があります。

両性花は小さく、開花が進んでもほぼ目立ちませんが、
装飾花がしっかり主張してくれるので、寂しいと感じることはありません。

花弁が大きく、装飾花1つ1つのボリュームがあると、
迫力は出ますが、かえって圧迫感が出ることがあります。

けれどスターリットスカイは、花弁の縁に細かい切れ込みが入っていることと、
花弁が緩く波打っていることにより、全体の印象を柔らかくしています。

また、切れ込みと緩く波打った状態とが相まって動きが出るため、
風のない時でも爽やかな雰囲気を維持できます。

・白い斑が爽やか
スターリットスカイの花色は、土の酸度によって変わります。
酸性に傾ければ青に、アルカリ性に傾ければやや薄い紫色になります。

どちらに咲かせてもキレイではありますが、青色の発色が良いので、
酸性に調整して咲かせる方がお勧めです。

また、スターリットスカイの装飾花には、ランダムに白い斑が入ります。

花弁の縁に白いラインが入るのではなく、小さいスポットで白色が入るため、
見る角度や花房ごとに違った表情を見せてくれます。

白い斑といっても、鮮やかな青色に斑が入っているため、色が白っぽく見えますが、
近づいてみると、薄い青色であることが分かります。

真っ白な斑が入るよりも、花弁の地の色に馴染むので違和感がありません。

爽やかな青色の花に白いスポットが入ることで、まるで星空のように見えます。
まさに、スターリットスカイ（星空）という名前の通りです。

・個性的な葉の形
スターリットスカイは、株全体がとてもがっしりとしていて、
枝も大きな花房をしっかりと支えられる太さと強度を持っています。

ただ、大株になった時は、枝が長くなって倒れやすくなることがあるので、
心配であればあんどん支柱などを利用すると良いでしょう。

葉色は一般的なガクアジサイと同じくらいですが、形が少し変わっています。
アジサイは、どれも葉の縁に小さな切れ込みが入っています。

けれどスターリットスカイは切れ込みの入り方が大きく、
ギザギザであることが遠目からでも分かるほどです。

株が大きめですが、管理次第では鉢植えでも育てることができます。
お勧めなのは、やはり庭植えにして大株に仕立てる方法です。

大株になればなるほど、枝数が増えて花数も増えるので、
見応えが年々増していきます。

■スターリットスカイの育て方のポイント

基本の育て方は、一般のガクアジサイと同じです。

花色が土の酸度によって変わるので、咲かせたい色がある場合は、
土の酸度調整をしておきましょう。

スターリットスカイは青色に咲かせた方が発色の良い花を楽しめるので、
酸性に整えるのがお勧めです。

日本は雨が多く、放っておいても酸性に傾きやすいといわれています。
けれど、環境によっては、自然に任せたままでは酸性に傾きにくい場合もあるので、
酸性になるような工夫が必要です。

青いアジサイ専用の培養土や肥料を使うことで、青色の花が咲きやすくなり、
青色の発色も良くすることができて便利です。

アジサイの育て方.net