トキワアジサイ

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トキワアジサイ

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トキワアジサイ

 

 

トキワアジサイは、台湾原産のアジサイです。
一般的なアジサイと異なり、冬になっても葉を落とさないのが特徴です。

 

そんなトキワアジサイには、普通のアジサイと比べると、何か違いはあるのでしょうか。
特徴と育て方のポイントも、あわせてご紹介します。

 

 

[トキワアジサイ]

 

 

■トキワアジサイの特徴

 

・小さな花房と香り
トキワアジサイは、暖かい台湾で育っているアジサイです。
そのため、常緑で冬になっても葉を落とさず、しかも花を春の早い時期から咲かせます。

 

アジサイといえば、中心に両性花があり、
その周りを大きな装飾花が囲むガク咲きのタイプが多いです。

 

トキワアジサイも、ガク咲きタイプに入るものの、
一般的なアジサイとは、少し花房の様子が変わります。

 

両性花が中心で、装飾花が外側につくのは変わりませんが、
花房としてはあまり大きくありません。

 

しかも、装飾花自体もあまり大きくなく、全体的に楚々とした雰囲気があります。

 

両性花も装飾花もぎゅっと集まったようにはならず、
全体的に少し隙間があいたようになるのが特徴です。

 

花房が小さく、大きな花房がつくように改良されたアジサイ品種に比べると、
やや寂しいようにも見えますが、トキワアジサイにはもう1つの大きな特徴があります。

 

それが香りです。

一般的なアジサイは、花が咲いても香りを感じることがほぼありません。

ところが、トキワアジサイには香りがあるのです。

 

香り自体はそれほど強いものではなく、満開になった時に、
ほのかに香る程度なので、きつい花の香りが苦手な方にもお勧めです。

 

 

 

 

・清楚さと野性味
トキワアジサイは、花房も大きくなく、ついている装飾花も、
他の園芸品種のアジサイに比べると小さいです。

 

けれど、装飾花の形はよく整っています。

 

花弁は4枚の一重咲きですが、1つの装飾花の中で花弁の大きさが変わるため、
花房ごとに違った表情を見ることができます。

 

花色は白が基本で、土の酸性度に関わらず、白色の花を咲かせます。

 

花房のサイズや装飾花の大きさ、適度な空間や白色の花によって、
株全体から清楚な雰囲気が漂います。

 

それにプラスして、どこか野性味もあるので、とても不思議な魅力を持った品種です。

 

・スラリとした株姿
トキワアジサイの葉は、一般的なアジサイの葉と比べると、とても細いです。

 

どちらかというと、ヤマアジサイのような形をしていて、
しかも節間が広めなので、全体的にスラリとした印象です。

 

適度な隙間があるため、全体的にスラリとしていますが、
間延びしたような印象はなく、枝も極端に細いわけではありません。

 

枝の強度は十分ありますし、しなやかさも持っているので、折れる心配はありません。
花房のサイズも大きくないので、雨を含んだとしても、重さに負けません。

 

ただ、枝が長く伸びすぎてしまうと、どうしても倒れやすくなるので、
適度な剪定を心掛けます。

 

また、どうしても枝が倒れる場合は、あんどん支柱などを使って、支えてあげましょう。

 

 

アップで

 

 

■トキワアジサイの育て方のポイント

 

トキワアジサイは、冬でも葉を落とさない常緑性のアジサイです。
ただ、常緑である分、一般的なアジサイに比べると寒さに弱いです。

 

5度を下回るような場所では、落葉が目立ったり、
最悪は枯死することもあるので、冬場の管理には注意が必要です。

 

ただ、冬アジサイの中では、比較的耐寒性がある方なので、
暖地などで寒風が当たらない場所であれば、戸外での越冬に成功することもあります。

 

中間地~寒地の場合は、鉢植えで栽培し、
冬は室内に取り込んだ方が良いでしょう。

 

冬の間も葉が残った状態となり、生育を続けます。
水や肥料が切れないように管理します。

 

土が乾いたら水を与え、緩効性肥料などを与えておきます。

 

2月~3月頃に開花するので、3月中に剪定を行います。
そうすると、また新しい花芽が生長し、今度は初夏にも花を咲かせます。

 

初夏の花は、一般的なアジサイと同じように、7月中に剪定しましょう。
そうすることで、また花芽を形成し、生育を続けて2月~3月に花を咲かせます。

 

■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方


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