カイピリーニャ

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カイピリーニャ

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カイピリーニャ  C)千草園芸

 

 

カイピリーニャは、オランダとドイツが共同して作った、西洋アジサイの品種です。

 

ブラジル産のお酒を使ったカクテルと同じ名前がついたカイピリーニャには、
どのような特徴があるのでしょうか。育て方にはポイントがあるのでしょうか。

 

 

[カイピリーニャ]

 

 

■カイピリーニャの特徴

 

・小ぶりなテマリ咲き
アジサイの花房の形には、テマリ咲きとガク咲き、
そしてその中間の半テマリ咲きがあります。

 

カイピリーニャは、テマリ咲きの品種です。
装飾花が球状に集まり、1つの花房となっています。

 

西洋アジサイの多くは、装飾花自体が大きく数も多いため、
花房が大きくなり、とてもボリュームが出ます。

 

ところが、カイピリーニャは一般的な西洋アジサイに比べて、花房が小ぶりです。

 

装飾花自体は大ぶりで、西洋アジサイらしい大きさをしていますが、
花房が小ぶりなので、どこか可愛らしい雰囲気もあります。

花房は小ぶりですが、玉状によくまとまります。

 

花弁は丸みの強い一重咲きで、基本の枚数は4枚です。
シンプルですが、丸みが強い形のためか、全体の印象は柔らかいです。

 

 

最初の緑から咲き進んだ白のカイピリーニャ

 

 

・爽やかな白とグリーン
カイピリーニャの花色は、白とグリーンという爽やかな組み合わせです。

開花しはじめた頃は、全体的に明るいグリーンが強いですが、
徐々に花弁全体が白くなっていきます。

 

その後、完全に開花する頃には、花弁の縁からまた緑が入り始めます。

一般的なアジサイでは、満開後は花が傷んで花期が終了となりますが、
カイピリーニャは満開からも長く楽しめる品種です。

 

花弁が厚く丈夫なので、暑さや雨にも負けません。

全体が白く染まった後も、キレイな開花状態をキープし、
花弁の縁に入った緑が徐々に広がっていきます。

 

最終的には、少しくすんだグリーンになり、秋色アジサイへと変化します。

 

カイピリーニャというカクテルは、ブラジル産のお酒とライムを合わせています。
スピリッツは透明ですが、ライムの鮮やかなグリーンが爽やかで、
後味がスッキリとしたおいしいカクテルです。

 

西洋アジサイのカイピリーニャも、カクテルのカイピリーニャと同じように、
爽やかな白とグリーンの組み合わせで楽しませてくれます。

 

 

 

さらに咲いていくと再びグリーンになります。

 

 

・全体的にコンパクトな作り
カイピリーニャは、テーブルランジアと呼ばれるアジサイでもあります。
テーブルランジアとは、室内に飾る際、テーブルやキャビネットの上などにも置ける、
コンパクトなアジサイです。

 

カイピリーニャは花房が小ぶりですが、花房だけでなく、株全体がコンパクトです。
葉も一般のアジサイに比べると小さく、わさわさとよく茂ります。

 

株姿がコンパクトでも、枝はしっかりとしているので、折れる心配はありません。
鉢植えで育てるのであれば、あんどん支柱をしておくと安心です。

 

元々テーブルなどに置けるよう、コンパクトに改良された品種なので、
鉢植えで育てることができます。

 

花が咲いている間は、室内の見える場所に置いておくのもお勧めです。

花期以外は、戸外での管理が基本となります。

 

鉢植えで育てられますが、庭植えにもできます。

庭植えにした場合も、他のアジサイに比べるとコンパクトに育ち、
樹高は50cmほどです。

 

庭植えにして大株に育てるということはできませんが、
花壇などスペースが限られた場所でも、十分育てることができます。

 

 

■カイピリーニャの育て方のポイント

 

カイピリーニャの基本の育て方は、一般の西洋アジサイと同じです。

ただ、花が秋まで咲き続けることが多いので、剪定には工夫が必要です。

 

本来の剪定時期は、一般のアジサイと同じで、7月頃までです。
ところが、7月を越えても花がついているため、剪定ができません。

 

そんな時は、剪定予定の節よりも上の節についた新芽を、
全て摘み取るのがお勧めです。

 

剪定して落とす予定の節についた芽を取り除くことで、
剪定と同じような効果が出ます。

 

秋になって花が終わったら、芽を取り除いた部分は剪定します。
こうすると、翌年分の花芽を切り落とすことなく、秋アジサイも楽しめます。

 

■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方


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