ロンド

アジサイの育て方.net

ロンド

読了までの目安時間:約 6分

 

スポンサードリンク


ロンド

 

 

ロンドは、加茂花菖蒲園が改良し生み出したガクアジサイ品種です。
ヤマアジサイとの交配で作られたロンドの特徴と、
ロンドの育て方のポイントをご紹介していきます。

 

 

[ロンド]

 

 

■ロンドの特徴

 

◎小輪で花付きの良い品種
ロンドは、両性花が中心に集まり、
その周りに装飾花が咲くガク咲きタイプの品種です。

 

花房は全体的に小作りで、両性花の数もそれほど多くなく、
装飾花の大きさもあまり大きくなく、数も少ないです。

 

ガクアジサイの品種の中でも、野性味と楚々とした雰囲気とを持つ品種です。
最近は西洋アジサイの豪華でボリューミィーな品種が目立ちますが、
こういった奥ゆかしい姿のアジサイも、やはり素敵です。

 

花付きがとても良く、花房自体が小作りでも、閑散とすることはありません。
大切に育てていれば、年を追うごとに花数が増していきます。

 

西洋アジサイのような派手さはないけれど、
花数の多さで観賞価値を高めてくれています。

 

◎ヤマアジサイの性質が強い
そもそもこのロンドという品種は、ヤマアジサイとの交配で生まれた品種です。
しかもヤマアジサイの性質が濃く出ているため、
楚々とした雰囲気や奥ゆかしさが受け継がれているのでしょう。

 

株全体の印象もヤマアジサイに近く、
葉はやや細身でツヤがなく小ぶり、枝も細く繊細です。

 

けれど一般的なアジサイに比べて、
明るい緑色をしている葉は爽やかで、小ぶりな花房の邪魔をしません。

 

枝もガクアジサイとしては細いですが、
すぐに折れてしまうようなことはなく、しなやかさがあります。

 

花房自体が小作りで軽いので、枝も倒れにくいです。
ただ、大株に育ってきた時、枝が長い状態で花房がたくさんつくと、
花房の重みで倒れてくることがあります。

 

ただ、枝が倒れてくるようになった頃には、
大株に仕上がっていることも多いため、多少倒れていても気になりません。

 

全体的な生長速度もあまり早くないので、鉢植えとして育てるのもお勧めです。
大株にしたいのであれば、やはり庭植えが良いでしょう。

 

庭の一角に、大株に育ったロンドがあると、
それだけで梅雨の雨で憂鬱になった気持ちを軽くしてくれます。

 

◎透き通った紫がお勧め
ロンドは土の酸度によって、花色が変化する品種です。
アルカリ性なら赤紫、酸性なら青紫になります。

 

どちらの色が出てもキレイですが、
どちらかというと青紫の方がキレイに発色するため、
土は酸性に整えておくのがお勧めです。

 

ロンドの装飾花は八重咲きですが、色に爽やかさがあることと、
花弁の形が丸っこいことにより、くどくならずに爽やかさを保っています。

 

 

■ロンドの育て方のポイント

 

基本の育て方は、一般的なアジサイと同じです。

 

見た目はヤマアジサイの性質が強く出ていますが、
日向~明るい日陰で育てることができます。

 

ただ、美しい花色を目指すのであれば、
日向よりは半日陰くらいの場所の方が発色が美しくなるのでお勧めです。

 

鉢植えで育てる場合は、
夏の暑い時期だけ半日陰~明るい日陰に移動させる方法もあります。

 

花色は土の酸度によって変化します。
どちらかというと青紫に咲かせた方が発色が良いので、
酸性に傾けるように調整しておきます。

 

日本は雨が多く、土が自然と酸性に傾くことが多いですが、
周りの環境や育て方によっては、アルカリ性に傾くこともあります。

 

特に新しく建てた家などでは、
コンクリートなどの影響でアルカリ性になることが多くなります。

 

特に何もしていないのに赤紫色に咲くのであれば、
土がアルカリ性になっている可能性があります。

 

その場合は、鉢植えにすると、酸度の調整がしやすくなるのでお勧めです。
鉢植えで育てるのであれば、市販されている草花用培養土でも問題ありません。

 

たいていの培養土は、弱酸性に調整されています。
庭植えで育てたい場合は、一度植える場所の酸度を計測してみるのも良いでしょう。
また、青いアジサイ専用の肥料を使うことによって、青系に咲きやすくなります。


スポンサードリンク

 

タグ :

アジサイの種類

人気の記事

«  | ホーム |  »