美雲

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美雲

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美雲

 

 

美雲(みくも)は、島根県が作ったガクアジサイの品種です。

島根県が作ったアジサイといえば、万華鏡が圧倒的な人気をほこりますが、
美雲も万華鏡に負けない魅力を持っています。

 

美雲の特徴や、育て方のポイントをご紹介します。

 

[美雲]

 

 

■美雲の特徴

 

・ふんわり雲のような花姿
美雲は、どの角度から見ても美しいアジサイです。
花房全体はテマリ咲きで、少し遠目から株全体を眺めると、
まるで雲がふわふわと浮いているようなやや平たいドーム型をしています。

 

近くで見てみると、小花1つ1つが八重咲きになっていて、
しかも花弁の先端が少し尖っているため、ややスマートな印象を受けます。

 

丸みを帯びた花弁も可愛らしいですが、先端が尖っている分、
可愛らしさの中にスタイリッシュさも兼ね備えていて、見ていて飽きることがありません。

 

小花1つ1つの大きさは、万華鏡よりは大きいですが、
一般的なテマリ咲きの品種よりはやや小さく、
たくさんの小花が集まって1つの花房を作っています。

 

そのためか、花房ごとや見る角度によって表情が変わります。

 

美雲は、どの角度から見ても美しく、花色もキレイに出やすいため、
プレゼントにも人気が出そうではあるのですが、
現在は生産が中止されている状態だそうです。

 

万華鏡が特別人気があり、生産が追い付いていないのが現状かもしれません。

 

美雲は、ジャパンフラワーセレクションの2013-2014で受賞しているアジサイですが、
現状では入手が困難になっているため、一般流通するのは少し先になるかもしれません。

 

 

 

 

・花色は土によって変化する
美雲は、どちらかというと青のイメージが強いです。
というのも、パステルがかった青色であるにも関わらず、
どこかグレーを帯びた珍しい色を持っているのです。

 

明るく爽やかな発色のブルーも良いですが、グレーが少し混ざった落ち着きのある青色で、
どの年代の方でも、性別を問わず好まれそうです。

 

けれど、土の酸度を変えれば、ピンク色の花を咲かせることもできます。

 

酸性の土ならブルーに、アルカリ性の土ならピンクの花が咲くので、
手に入れた時の花色がブルーであっても、土の酸度を調整することによって、
ピンクの美雲も楽しめるようになります。

 

・2年目以降は大型になりやすい
島根県が作ったアジサイといえば、やはり万華鏡が有名ですし、人気があります。
万華鏡は、とても多くの小花がぎゅっと集まって球状に咲き、
茎もやや細めで葉も小さく、繊細な印象です。

 

万華鏡と比べると、美雲は全体的には少しがっしりとした作りで、
枝の太さもあり、葉も特別小さいということはありません。

 

ただ、どこか抜け感のある見た目をしているので、
育ってもあまり大きくならないように見えます。

 

生育は極端に旺盛ではありませんが、環境が合えば少し大きく生長します。
この性質のため、生産農家では矮性剤を利用することもあるため、
2年目以降にぐんと大きく生長する可能性があります。

 

基本的には、鉢植えでも育てることができますが、
適度な剪定や間引きを行って株姿を維持するように努め、
必要であれば支柱を設置しておきましょう。

 

 

 

 

■美雲の育て方のポイント

 

基本の育て方は、一般的なガクアジサイと同じです。

開花した鉢花だった場合、生産農家で温室管理されていた可能性があります。

 

急激に寒さに当てると弱ることもあるので、
特に寒冷地では冬に寒さ対策をしておくと良いでしょう。

 

追肥や剪定のタイミングは、他のガクアジサイと同じなので、
栽培が難しいということはありません。

 

何色の花が咲いても良いというのであれば、特別何もしなくても良いですが、
色を咲き分けたいという場合は、土の酸度に気を配ります。

 

鉢植えの場合は、植え替え時に赤色のアジサイ専用の培養土や、
青色のアジサイ専用の培養土を利用すると、土の調整が不要なので簡単です。

 

地植えの場合も、赤いアジサイ専用や、
青いアジサイ専用といった肥料が販売されているので、
そういったものを使うと良いでしょう。

 

また、日本は土が酸性に傾きやすいといわれています。
ピンクに咲かせたい場合は、春に苦土石灰などを与え、
アルカリ性に調整しておくと、ピンクの花が咲きやすくなります。

 

■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方


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