黄金葉アジサイ
黄金葉
黄金葉(おうごんば)アジサイは、ガクアジサイの1品種です。
花を楽しむだけでなく、葉も楽しめる品種として人気です。
黄金葉アジサイが持っている特徴とは、どのようなものなのでしょうか。
また、栽培には何かコツがあるのでしょうか。
[黄金葉アジサイ]
■黄金葉アジサイの特徴
・カラーリーフとしても活躍
黄金葉アジサイは、その名の通り黄金の葉を持っているのが、最大の特徴です。
一般的なアジサイの葉といえば、濃い緑色です。
ところが黄金葉アジサイは、葉の色が薄く、
ライムグリーン~明るい黄緑色をしています。
葉色が他の品種よりも明るいため、肥料切れだと勘違いされることもありますが、
この品種に限っては、この葉色で問題ありません。
むしろ良く発色しているため、状態が良いといえます。
葉色が明るい分、黄金葉アジサイの周りもパッと明るくなります。
アジサイは花がメインの植物と思われがちですが、落葉するまでは葉数も多いので、
意外と葉から受ける印象が強いものです。
その分、通常の濃い葉色では、暗く見えたり、圧迫感を感じたりすることもあります。
けれど黄金葉アジサイなら、圧迫感もなく、
自然と株本体も周囲も、明るい雰囲気にしてくれます。
アジサイは花が終わってしまうと、後は楽しみがなく、寂しく感じることもあります。
黄金葉アジサイは葉色が特徴的で美しいので、落葉するまでの間は、
花がなくても十分楽しむことができます。
むしろ花がない期間は、カラーリーフとして扱うこともでき、とても便利です。
葉色が明るいといっても、他の色と混ざっていないため、
他の植物とも合わせやすく、庭にもなじみやすいです。
・まとまりの良い花房
黄金葉アジサイは葉が特徴的ですが、花も美しいです。
花房はテマリ咲きタイプで、ぼんぼりのように丸く装飾花が集まります。
装飾花1つ1つもよく整っていて、花弁が4枚の一重咲きですが、
寂しい印象はまったくありません。
むしろ爽やかさが際立って、より美しく見えます。
花色はピンク色で、咲き始めは明るく淡いグリーンですが、徐々にピンクに染まります。
最初はベビーピンクのような色合いですが、咲き進むと少し色が褪せ、
ピンクがやや抑えぎみになるので、大人っぽくなります。
花弁の表面には細かなシワがあり、独特の雰囲気を持っています。
花弁の縁に軽く切れ込みが入るので、自然な動きが出ます。
葉が目立つ品種ではありますが、花も決して負けてはいません。
花期の間は、明るいグリーンの葉がピンクの花をうまく引き立たせてくれますし、
反対に可愛らしいピンクの花も、明るい葉色を目立たせてくれます。
・強健で育てやすい
葉色が珍しいため、育て方が難しいように感じますが、そんなことはありません。
むしろ黄金葉アジサイは強健で、とても育てやすい品種です。
ガクアジサイの品種なので、西洋アジサイのように寒さに弱く芽が傷むことも少なく、
戸外でも楽に越冬できます。
剪定や追肥など、基本的な管理も一般的なアジサイと同じなので、
初心者から上級者まで、幅広く愛されています。
生長はやや早いですが、その分花付きも良く、毎年キレイな花と葉を楽しめます。
鉢植えでも育てられますが、庭植えにして大株に仕立てることで、
庭の印象をガラリと変えられます。
和風にも洋風にも合いますし、他の植物との相性も良いので、
オールマイティーに使えます。
■黄金葉アジサイの育て方のポイント
基本の育て方は、一般のアジサイと同じです。
葉色が美しい品種のため、花が終わった後も葉が傷まないように注意します。
特に水切れを起こすと、葉焼けや落葉の原因になるので、
夏場など乾きやすい時期は毎日土の状態をチェックし、水やりを行います。
また、強い直射が当たり続けることでも、葉焼けが起こります。
夏の間は午前中に日があたる半日陰で管理し、西日は避けるようにします。
基本の花色はピンクですが、発色を良くするのであれば、
アルカリ性に整えるのがお勧めです。
赤いアジサイ専用の肥料や培養土を使うと、比較的簡単に管理できます。
■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方