カシワバアジサイの育て方
カシワバアジサイは北アメリカ原産のアジサイです
「カシワバ」という名称は、
切れ込みのある大きな葉の形が柏の葉に似ていることからです。
色は白で、咲き進むとピンク色や緑色に変化していきます。
八重の花が華やかな「スノーフレーク」、
花がとても大きな「ハーモニー」はとてもボリューム感のある花です。
「スノークイーン」は一重の花ですが、とても存在感があります。
カシワバアジサイは秋になると大きな葉が美しく紅葉します。
1年中楽しめ、最近ではイングリッシュガーデンを、
明るく仕立てるのに人気があります。
カシワバアジサイは、日本のアジサイより丈夫で、
容易に栽培できるのも魅力です。
[カシワバアジサイの育て方]
■鉢植えでの栽培
・用土
カシワバアジサイは徒長しやすく、
庭植えで育てる方がむいています。
鉢植えで育てるのであれば、大きな鉢で大きく育てたほうが、
カシワバアジサイの存在感を活かすことができます。
カシワバアジサイは水はけがよく、保水性も良い土壌を好みます。
自分で配合するのであれば、
赤玉土:鹿沼土:腐葉土を3:2:3で配合します。
花のひとつひとつが愛らしいカシワバアジサイ
・植え付け
カシワバアジサイは、3月上旬から下旬の葉が展開する前か、
花後の剪定の後に植え付けを行います。
寒冷地でなければ、10月~11月でも植え付けることができます。
大きめの鉢に鉢底石を敷き詰め、用土を少し入れます。
苗木の根鉢はひと回り崩してから植え付けます。
植え付け後はしっかりと土を固めておき、たっぷりの水を与えましょう。
・鉢の置き場所
カシワバアジサイは日本のアジサイよりも日当たりのよい場所を好みます。
一日中日の当たるようなところでもよく育ちます。
日陰でも育てることはできますが、花をきれいに咲かせるためには、
半日くらいは日の当たる場所がよいでしょう。
冬季は風が当たらないところに置きます。
・肥料
1月上旬から2月下旬に寒肥を施します。
花後の剪定を行った後も、お礼肥を与えます。
いずれも、緩効性の液体肥料か、固形の油かすを施します。
鉢植えでは、1度にたくさんの肥料を与えることができません。
6号鉢で20gの量を、2~3回に分けて施します。
・水やり
鉢の土をよく観察し、
乾いたら鉢底から流れ出るほどたっぷりの水を与えます。
カシワバアジサイは葉が大きく蒸散する水分が多く、乾燥には弱いです。
乾燥すると、すぐに葉が縮こまってしまいます。
・剪定
カシワバアジサイは花の期間が長く、剪定の時期に迷います。
しかし、花をそのままにしておくと、
鉢植えの場合は翌年に花を咲かせません。
7月中に花よりも2節下を切り落とします。
すると、新しい芽が伸びてきて秋までに充実した枝に育ちます。
その枝の先に翌年の花芽ができていきます。
咲き始めの頃
■庭植えでの栽培
・植え付け
カシワバアジサイは大きく育つので、庭植えに向いています。
植え場所には、十分なスペースを用意します。
苗木よりも1周り大きく穴を掘り、
掘り上げた穴に腐葉土を入れて混ぜておきます。
苗木の根鉢を一回り崩して植え付けます。
土を植え戻し、しっかりと固めたら、水を十分に与えます。
こんなに元気に花が咲きます
・植え場所
カシワバアジサイは日当たりのよい場所を好みます。
半日陰でも良いのですが、
できれば半日ほどは日の当たる場所を選んだ方が花がきれいに咲きます。
冬の強風は苦手なので、壁際など、
風を防ぐものがそばにある場所がよいでしょう。
・肥料
カシワバアジサイは白い花を咲かせます。
青やピンクの花のように肥料成分は特に選びません。
寒肥は1月上旬から2月下旬に、お礼肥は花後の剪定の後に施します。
100g程度の油かすを株もとに撒いておきます。
・水やり
植え付け後は根がつくまで乾かさないように水を与えます。
根がついたら、基本的には水やりは必要ありません。
乾燥には弱いので、
真夏の乾燥時期に葉が縮れてくるようであれば水やりを行います。
満開のカシワバアジサイ
・剪定
苗木を植えた年の落葉後、根元からバッサリと刈り込みます。
こうすることによって枝がたくさん伸びてきて樹形が整います。
その後は、花後の剪定と、
冬に細い枝や込み入った枝を整理するくらいでよいでしょう。
カシワバアジサイは花の期間が長く、
咲き進むにつれて変化する花色も楽しみたいアジサイです。
翌年にたくさん花を咲かせたいときは、
もったいないのですが7月下旬に花の2節下で切り落とします。
翌年の花は少なくなりますが、半分だけ花を残して剪定し、
残った花を楽しむのも良い方法です。
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