アジサイの育て方 8月
タマアジサイ、7~9月頃に開花
アジサイは8月になると強い日差しを浴びて、
夏バテをしたようにぐったりとしてしまいます。
8月のアジサイを元気に育てるには、
どのようなことに気をつけたらよいでしょう?
[アジサイの育て方 8月]
■8月のアジサイの様子
8月のアジサイは、水分不足でぐったりとしています。
葉がしおれてくるのはかなり弱っているサインです。
鉢植えは特に水切れに注意が必要です。
強い日差しにも弱く、日陰を作ってあげる必要があります。
8月に見ごろを迎えるアジサイもあります。
アジサイの中でも開花時期が一番遅い、
タマアジサイは美しい花を咲かせる時期です。
■8月の作業
・剪定
花後の剪定を行っていないのであれば、8月中に剪定が必要です。
アジサイは剪定後に生長した芽にも花芽が付きます。
見ごたえのある花を来年も見たいのであれば、
花が終わってからできるだけ早く剪定を行います。
花後、剪定を行わずに時間が経ってしまってから剪定を行うと、
花芽が付かないことがあります。
もしも、剪定時期を逃してしまったら、
花の咲いた枝だけを剪定するようにしましょう。
花芽は、今年花を咲かせていない枝についています。
ヤマアジサイや、ガクウツキ、コガクウツキなど、
ゴールデンウィーク頃にいち早く咲くアジサイは、
8月ではもう剪定時期を逸しています。
■栽培管理
●庭植え
・水やり
地植えでは、基本的には水やりはしません。
定期的に水を与えてしまうと、人工的な水やりを期待してしまい、
本来の環境では水切れを起こしやすくなります。
葉をよく観察し、葉がしおれているようであれば水やりが必要ですが、
そうでなければできるだけ水をやらないようにしたほうが良いでしょう。
大きな木の陰に植えているアジサイは、特に水分不足に注意が必要です。
少ない水分を、大きな木が吸い取ってしまい、
アジサイが水切れを起こしやすくなるからです。
日ごろから葉の様子をよく観察しておきましょう。
すだれなどで、遮光してあげます
・日差しの管理
アジサイは、真夏の強い日差しに当たると葉焼けします。
直射日光の当たる場所では、寒冷紗などで遮光するとよいです。
・肥料
肥料は特に必要がありません。
●鉢植え
・水やり
鉢植えのアジサイは水切れに特に注意が必要です。
雨が降らないのであれば、水やりは朝と夕の一日に2回は必要です。
昼間でも、葉がしおれてしまっているようであれば、
水をやったほうが良いでしょう。
葉がしおれているのは水切れで株が弱っているサインです。
これ以上水切れの状態が続くと、株が枯れてしまいます。
夏越しができれば、また次のシーズンに美しい花を見られます
・置き場所
真夏の時期の日差しはアジサイには強すぎます。
直射日光に当たっていると、葉が日焼けを起こしてしまいます。
ただし、日差しを気にするあまり、
完全な日陰に置いてしまうと、花芽が育たなくなります。
明るい日陰に移動するか、
よしずや寒冷紗を使って明るい半日陰の環境を作ってあげます。
・肥料
8月は特に肥料は必要としません。
●庭・鉢共通
・病害虫対策
コウモリガの幼虫と、ハダニに注意が必要です。
うどんこ病や、炭そ病も発生しやすい時期です。
■注意したいこと
・8月は水の管理が一番大切です。
鉢植えでは特に、水切れにならないように注意が必要です。
・真夏の強い日差しに直接当たらないよう、
明るい日陰に鉢を置くようにしましょう。
>>アジサイの苗を各種見てみる
■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイ 挿し木の仕方