アジサイ 梅雨から真夏の管理

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アジサイ 梅雨から真夏の管理

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アジサイの開花時期といえば、梅雨時のある6月というイメージです

 

 

けれど、近年は母の日のプレゼントとして選ばれることが増えたため、
5月上旬から開花株が店頭に並ぶことも増えてきました。

 

プレゼント用だけでなく、鑑賞用の鉢花の販売開始も早まってきています。

 

どのような経緯でやってきたとしても、せっかく入手したアジサイですから、
できれば毎年キレイな花を咲かせたいものです。

 

梅雨から真夏にかけて調子を崩し、そのまま枯れることも少なくありません。

アジサイを梅雨から真夏に、枯らさずに生育させるには、何かコツがあるのでしょうか。

 

 

[アジサイ 梅雨から真夏の管理]

 

 

■梅雨と夏

 

アジサイは梅雨が花期というイメージがあります。

 

そのため、梅雨の間は意外と元気にしていることが多いのですが、
梅雨があけたとたんに調子を崩すことも少なくありません。

 

これは、梅雨と梅雨あけ後の天候の差によるものです。

 

梅雨の間は、雨や曇りの日が多く、
気温も真夏に比べて上がりきらず、涼しい日もあります。

 

アジサイはどちらかというと水切れに弱いので、
雨が頻繁に降るこの季節は、水切れの心配も少ないです。

 

ところが梅雨があけると、今度は晴天が続きます。
それによって日中の気温もがんがん上がり、水切れしやすくなります。

 

アジサイはもともと日本に自生していた植物のため、
一般的な品種であれば、暑さにもある程度の耐性があります。

 

けれど、水切れさせたり、強い直射を当てることで葉焼けを起こすと、
どんどん調子を崩し、最終的に枯れてしまいます。

 

お勧めなのは、梅雨の時期と梅雨あけ後や真夏の管理を変えることです。

 

アジサイは丈夫な植物ですが季節に合わせた管理をすることで、
いっそう美しい花を咲かせ、毎年楽しませてくれるようになります。

 

 

■梅雨の管理

 

梅雨は雨の日や曇りの日が多く、カラッと晴れることは少ないです。
ただ、アジサイは梅雨には耐えられる性質を持っています。

 

日陰に強い分、天気の悪い日が続いても調子を崩しにくく、
水切れする方が苦手なので、雨が長く降っても傷みにくいです。

 

この時期に咲くアジサイの花も、雨には強いです。
雨が降っても花が傷みにくいので、キレイな花を長く楽しめます。

 

・置き場所
梅雨の間は晴れの日が少ないですし、あまり気温も上がらないので、
日当たりの良い場所に置いておいても構いません。

 

ただ、空梅雨の年などは晴れの日が多く、日中の気温が上がりやすいこともあります。
その場合は、半日陰の場所に置くのがお勧めです。

 

午前中のみ日の当たる半日陰なら、午後からの高温や強い直射に耐えやすいです。

雨も多くなりますが、雨が当たる場所に置くのは問題ありません。

 

ただ、湿気が溜まりやすい時期でもあるので、風通しは確保したいところです。

 

アジサイの状態によっては、できるだけ雨に当てたくないこともあります。
その場合、鉢植えであれば軒下などの、雨が当たりにくい場所に置きます。

 

地植えにしていて移動が難しい場合は、その上に雨よけを設置しましょう。

 

ただし、雨が当たらないということは、天気が悪くても土が乾いている可能性があります。

土の状態はこまめにチェックし、乾いていたら水切れしないうちに水やりをします。

 

・花ガラ摘み、剪定
開花中であれば、キレイな花を観賞します。

 

品種によって花もちが変わるので、6月中でも花が傷んでくることもあります。

その場合は、花ガラ摘みのついでに剪定しても良いでしょう。

 

あるいは、傷んだ花のみ花ガラを摘み、
全体的な剪定は7月に入ってから行うという方法もあります。

 

・水やり、追肥
雨が多いので、土が乾かないうちは水やりは不要です。

 

特に地植えの場合は、ほぼ水やりがいらないこともあります。
無理に水を与えると、むしろ過湿で弱ることがあるので注意します。

 

花が終わった株は、お礼肥として追肥を行います。
開花中のものは、花が終わるまで追肥は不要です。

 

・病害虫
雨の日が多いですが、アブラムシやハダニなどが発生することがあります。

 

雨で庭に出ない日も続くかもしれませんが、
時々は見回りをして、異常がないかを観察しましょう。

 

もし害虫の被害が出ていたら、早めに対処します。

 

 

真夏の暑さにややバテているアジサイ

 

 

■真夏の管理

 

梅雨があけると、日差しがぐんと強くなります。
晴れの日も増え、気温も上がっていきます。

 

アジサイを入手した後、実は真夏に枯らせてしまうという方が多いのです。

 

アジサイは耐寒性は強いので、真夏を乗り越えれば、
また来年も青々と茂った葉と美しい花を楽しませてくれるはずです。

 

・置き場所
梅雨あけ以降は、直射が当たらない明るい日陰に置くのがお勧めです。

 

梅雨の間の雨は平気ですが、
梅雨あけ以降から真夏にかけての強い日差しが長時間当たると、
土の乾燥も進んで水切れを起こしたり、葉焼けを起こしたりすることもあります。

 

鉢植えで管理していて、明るい日陰の場所に移動している場合は、
夏の間はそこに置いて管理するのがお勧めです。

 

同じエリアでも、直射が当たる場所と直射が当たらない場所では、
体感温度がまったく違います。

 

もし地植えにしていて移動が難しい場合は、雨よけと同様に、
アジサイに直射ができるだけ当たらないよう、ヨシズやスダレ、寒冷紗、
遮光ネットなどを使って、直射を遮るようにしましょう。

 

ただ、アジサイの中には日向を好む品種や、乾燥に強い性質を持ったものもあります。
その場合は、無理に直射を咲かせる必要はありませんが、水切れには注意します。

 

・水やり
真夏は雨が降る日が少ない上に、気温も高く乾燥が進みます。

 

そのため、朝に水やりをしていたとしても、
夕方にはもう土が乾いているということがあります。

 

その場合は、夕方にも水やりを行いましょう。

 

特に鉢植えの場合は、土の容量が地植えよりも少ないので、
水切れを起こさないよう注意します。

 

水切れを起こすと、葉が傷んできて落葉します。

 

短時間の軽い水切れであれば、水やりをすぐにすることで回復しますが、
何度も何度も水切れを起こしていると、徐々に株も弱ってきます。

 

地植えの場合は、鉢植えほど乾きやすくはありません。

 

けれど、雨が降らない日が続いたり、
葉がしんなりするなどの水切れの症状が出た場合は、たっぷりと当てます。

 

地植え、鉢植えのどちらにも共通していますが、夏の間は日中の水やりは避けます。

 

また、水切れが頻発するからといって、腰水状態にしていると、
かえって根が過湿によって傷みやすくなるので、
水やり後は必ず余分な水を切り、鉢皿に溜まった水は捨てます。

 

・追肥
7月の剪定後には、追肥を行います。

 

株を大きくしたい場合は、その1ヶ月後にもまた追肥をすると生育が進みますが、
特に急いで大きくする必要がない場合は、追肥はしません。

 

・病害虫
高温乾燥の環境で、ハダニが増えます。

水やりのついでに葉水を与えることで、ある程度はハダニの発生を軽減できます。

 

葉水を与える時は、表だけでなく、裏側にも水を当てましょう。

 

■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方


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アジサイ栽培 春夏秋冬

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