冬アジサイ フリルエレガンス

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冬アジサイ フリルエレガンス

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フリルエレガンス C)HANANBO2517'S GALLERY

 

 

フリルエレガンスは、今人気上昇中の冬アジサイの1品種です。

 

冬アジサイとは、一般的なアジサイとは違い、
まだ寒い時期に花が咲くアジサイを指します。

 

フリルエレガンスが持っている特徴や、育て方のポイントをご紹介します。

 

 

[冬アジサイ フリルエレガンス]

 

 

■冬アジサイ フリルエレガンスの特徴

 

・まとまりの良い花房
フリルエレガンスは、スプリングエンジェルというシリーズの中の1品種です。
フリルエレガンスのほかには、ピンクエレガンスとブルーエレガンスがあります。

 

もしかすると、今後も品種展開されるかもしれない、
注目の冬アジサイシリーズです。

 

スプリングエンジェルシリーズに共通しているのが、花房のまとまりの良さです。

 

花房の形としては、両性花が中心に集まって、
その周りを装飾花が囲むガク咲きと呼ばれるタイプです。

 

フリルエレガンスも、中心に小さな両性花がたくさん集まり、
その周りを装飾花が囲っています。

 

この装飾花のサイズが大きいのも、スプリングエンジェルシリーズの特徴です。

 

スプリングエンジェルシリーズは、常緑のトキワアジサイと、
豪華な花を咲かせる西洋アジサイを掛け合わせて作られています。

 

そのため、トキワアジサイの常緑性と、
西洋アジサイの花の豪華さの両方を持っているのです。

 

花房自体が特別大きいわけではありませんが、
装飾花が大きく、両性花との対比ができています。

 

また、花房全体のまとまりが良いので、散漫な印象はほとんどありません。

 

・パステル調の花色
フリルエレガンスは、装飾花が大きめですが、
花自体は花弁が4枚の一重咲きなので、ゴテゴテとした印象はまったくありません。

 

むしろ一重咲きであるがゆえの、すっきりとした印象です。

 

また、花弁には丸みがあり、縁に細かいギザギザの切れ込みが入っています。
この縁のフリルによっても、かわいらしさが強まっています。

 

市販されている株の花色は、白っぽいピンク~パステルピンクです。
花色の濃淡は、個体差や栽培の状況によって変わります。

 

同じピンク色でも、濃淡によって好みは分かれます。
入手する時は、ぜひ好みの色のものを探してください。

 

 

 

 

・一年に2度咲く
スプリングエンジェルシリーズの最大の特徴は、冬に花を咲かせることです。

 

トキワアジサイの常緑性がきちんと引き継がれているので、
冬の間も葉を落とさず、生育を続けます。

 

夏にできた花芽が秋以降に徐々に熟していき、2月頃に開花します。

 

フリルエレガンスは、冬アジサイの中でも早咲きの品種で、
早ければ1月頃から開花が始まります。

 

その後、きちんと剪定を行えば、
一般的なアジサイが開花する、5月~6月にも花を咲かせます。

 

株姿は、トキワアジサイと西洋アジサイのちょうど中間のような姿です。

 

トキワアジサイほど葉は細くなく、節間も詰まっているように見えますが、
一般的な西洋アジサイに比べると、葉は細く節間も広く見えます。

 

そのため、西洋アジサイよりもスラリとした印象です。

枝は丈夫でしなやかなので、花房の重みで折れることはありません。

 

ただ、枝が長くなってくると、倒れやすくなることがあります。

その場合は、あんどん支柱などを使って支えることで、キレイな株姿を維持できます。

 

 

 

 

■冬アジサイ フリルエレガンスの育て方のポイント

 

フリルエレガンスは冬アジサイですが、
一般的なアジサイと管理法はそれほど大きく変わりません。

 

ただ、常緑性で冬にも葉をつけたままになり、かつ2月にも花を咲かせるので、
水と肥料が切れないようにしておく必要があります。

 

また、落葉しない分、寒さに弱いので、冬の間は5度以上の室内で管理します。
5度以下になると、葉が落ちて根が傷み、最終的には枯死することもあります。

 

室内管理となるので、鉢植えが基本です。
土が乾いたらたっぷりと水を与え、鉢皿に残った水はその都度捨てます。

 

緩効性肥料を規定量与えておくことで、肥効が切れずに済みます。

2月と5月の2回開花しますが、花後に必ず剪定しておきます。

 

冬の開花時は2月~3月のうちに、初夏の開花時は7月中に剪定をしておきましょう。

 

剪定が遅れると、すでに形成された花芽を切り落としてしまい、
次の花が咲かなくなります。

 

フリルエレガンスの基本の花色はピンクですが、
できればアルカリ性に傾けておいた方が、キレイに発色します。

 

赤色のアジサイ専用の培養土や肥料を使えば、
土をアルカリ性に保ちやすくなります。

 

■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方


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アジサイの種類

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