冬咲きアジサイ スプリングエンジェル ピンクエレガンス
冬咲きアジサイ スプリングエンジェル ピンクエレガンス
C)みんなの趣味の園芸
冬咲きアジサイ スプリングエンジェル ピンクエレガンスは、常緑のトキワアジサイと、
西洋アジサイをかけあわせてできた品種です。
名前がとても長いですが、これが正式名称だそうです。
そんな冬咲きアジサイ スプリングエンジェル ピンクエレガンスの特徴と、
育て方のポイントをご紹介します。
[冬咲きアジサイ スプリングエンジェル ピンクエレガンス]
■冬咲きアジサイ スプリングエンジェル ピンクエレガンスの特徴
◎透明感のある可愛らしい色
冬咲きアジサイ スプリングエンジェル ピンクエレガンス(以下ピンクエレガンス)は、
名前の通りエレガントなピンクの花色が特徴です。
透き通るようなクリアなピンクは、どこか儚げです。
花が蕾のうちは、花房全体が明るい緑色をしていますが、
装飾花は開花していくうちに、徐々にグリーンからピンクへと花色が変化していきます。
花形は、小さな両性花が中央にぎゅっと集まって咲き、
その周りを囲むように装飾花が咲く、ガク咲きタイプです。
ただ、装飾花が非常に大きく、詰まって咲いた時には、
両性花を覆い隠しそうになるため、半テマリ咲きに見えることもあります。
装飾花の花弁は4枚の一重咲きですが、花によっては、
4枚のうち1枚だけ大きくなることもあるので、全体に動きのある花房になります。
また、装飾花の大きさが花房ごとに異なることもあるので、
同じ株でも花房ごとに違った表情を見ることができます。
◎常緑性の珍しい性質
ピンクエレガンスは、トキワアジサイと西洋アジサイをかけあわせて作られた品種です。
トキワアジサイの性質である常緑性を引き継いでいるため、
一般的なアジサイとは違い、冬でも葉を落としません。
常緑性に加え、四季咲き性も持ち合わせているため、
条件さえ合えば、冬でも花を咲かせます。
開花できるほどの気温がなかったとしても、通常のアジサイに比べると、
花の咲き始めが早いです。
2月頃から蕾が上がり始め、早ければ2月下旬か3月上旬頃から、
開花が始まります。
ただ、一般的なアジサイに比べると、耐寒性があまりありません。
下限は5度となっているので、冬は室内に取り込んでおいた方が安心です。
◎庭植えよりも鉢植えで
ピンクエレガンスの葉は、少し色が濃いめで、幅が少し狭いのが特徴です。
あくまでも一般的なアジサイの葉と比べてなので、それほど大きな差はありませんが、
花房が大きくなることも手伝って、葉が小ぶりに見えます。
枝は丈夫でしっかりしているので、大きな花房もしっかり支えることができます。
枝が長く伸びて丈が出た時は、雨の日に重みで枝が倒れることがあります。
その場合は、あんどん支柱を使って倒れにくくしておくと良いでしょう。
C)みんなの花図鑑
■冬咲きアジサイ スプリングエンジェル ピンクエレガンスの育て方のポイント
ピンクエレガンスは、水やりなどの管理は一般的なアジサイと同じですが、
異なる点がいくつかあります。
1つ目は、耐寒性です。
ピンクエレガンスは耐寒性があまりなく、5度までしか耐えられません。
そのため、冬の間は室内に取り込んで管理する必要があります。
温室やハウスなどがあり、一定の温度を確保できれば、
冬でも花を咲かせることができます。
季節によって移動しなければいけないため、
庭植えにはせず、鉢植えにして育てるようにします。
2つ目は、常緑であることと四季咲き性を持っていることです。
冬になっても葉を落としません。
葉を落とさないということは、休眠期がないということです。
一般的なアジサイであれば、落葉時期は乾燥気味に管理して、追肥も不要です。
けれどピンクエレガンスの場合は、冬の間も葉が萎れないよう、
適度な水やりが必要になりますし、花を咲かせているようであれば、
追肥をした方が良いでしょう。
また、四季咲き性のため、年中花を咲かせる可能性があります。
花もちは良い方ですが、花が咲き終わったら、その都度剪定を行い、
樹形を整える必要があります。
花ガラのみ摘んでいると、どんどん枝が長くなり、鉢植えでの管理が難しくなるので、
コンパクトにまとめるように意識して剪定しましょう。
■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
◎アジサイ 挿し木の仕方