アジサイの花色
アジサイの花色は土壌の酸性度で変化します。
もともとの花色の発色をよくするために、
土壌の酸性度に合った肥料を与えると、花色が美しくなります。
庭植えでは、雨やもともとの土壌成分の影響を受けるため、
思い通りにコントロールすることは難しいのですが、
鉢植えでは発色をコントロールすることができます。
[アジサイの花色]
■アジサイの花色
1.青い花を咲かせるには?
アジサイの花を青くさせるためには土壌を酸性にします。
アジサイの花の色素はアントシアニン系です。
アントシアニンはもともとは赤みを帯びた色素です。
酸性の土壌では、土の中のアルミニウムの成分が、
水分に溶けやすくなっています。
水分に交じったアルミニウムをアジサイが根から吸収すると、
細胞の中のアントシアニンとアルミニウムが結合します。
すると、アントシアニンは青色で発色するのです。
土壌のアルミニウムの量が少なくなると、
花色は徐々に青から紫色へと変化していきます。
青色系のアジサイの発色をよくするためには、土壌を酸性にします。
リン酸の成分が少ない肥料で育てるのがコツになります。
用土では、赤玉土:ピートモス:パーミキュライトを、
4:4:2の割合で混ぜます。
ピートモスが青色の色素をきれいにしてくれる成分です。
肥料は、骨粉などを含まない完熟油かすが適しています。
2.ピンク色の花を咲かせるには?
赤色系の花を咲かせるためには、土壌をアルカリ性に整えます。
アルカリ性の土壌はアルミニウムを含みません。
そのため、アルミニウムの成分の影響を受けない、
アントシアニンは本来の赤色を発色します。
アルカリ性の土壌を作るには、リン酸成分の多い肥料を与えます。
用土は、赤玉土:腐葉土:パーミキュライトを、
4:4:2の割合で配合します。
腐葉土が赤色の発色を良くしてくれます。
肥料は、骨粉や魚粉を含む油かすを施します。
3.赤い花を咲かせるには?
紅(クレナイ)などの、真紅のアジサイは、
土壌の酸性度に影響をされません。
発色を決めるのは、日照量です。
美しい赤色のアジサイ「紅(くれない)」は、
日当たりの悪いところで育つと真っ白の花を咲かせます。
*アジサイの青・赤の発色を良くする肥料も販売されています。
>>アジサイの発色を良くする肥料