カシワバアジサイの剪定方法
カシワバアジサイは花の時期が長いのが特徴です
しかし、適切な時期に剪定を行わないと、翌年の花を楽しむことができません。
カシワバアジサイの剪定はいつどのように行えばよいでしょう。
■カシワバアジサイの剪定方法
1.樹形を整えるための剪定
カシワバアジサイを苗木を植えたまま放任していると、
枝分かれせずに長い枝が伸びていきます。
花や葉が大きいため、枝だけがひょろっとした印象になり、樹形が整いません。
そのため、苗木を植えた年に樹形を整えるための剪定を行います。
アジサイは、11月ごろになったら落葉期を迎えます。
葉が落ちた後、全ての枝を根元でバッサリと切り落としてしまいます。
そうすると、翌年に根元からたくさんの枝が出てボリュームのある樹形に仕上がります。
一度樹形が整ったら、それ以降は花後の剪定と休眠期の剪定を行うだけで充分です。
ピンク色に変化してきたカシワバアジサイ
2.花後の剪定
カシワバアジサイは剪定を行わないと、長い間花を楽しむことができます。
花は咲き進むとピンク色や緑色に変化していき、とても見事です。
長く花を楽しみたいのですが、花が咲き終わる前に剪定を行わなければ、
翌年の花芽を作ることができなくなります。
花後の剪定は、惜しいのですが7月下旬までに行います。
他のアジサイと同様に、花の2節下を切り取ります。
切り取ったすぐ下の葉の根元から新しい芽が出てきます。
その芽が秋までに充実した枝となり、先端に花芽ができるのです。
アップで見ても美しいカシワバアジサイ
3.休眠期の剪定
カシワバアジサイは休眠期の剪定が必ず必要なわけではありません。
ただ、枝が混み合って風通しが悪くなると、病害虫の発生の原因になります。
アジサイの花芽は枝の先端についています。
枝の先端が円錐状に丸くなっているものは、
花芽の付いた枝なので、切り落とさないようにします。
それ以外の枝で、細い枝や枯れた枝、込み入っている枝を根元から切り落とします。
4.花を長く楽しむための剪定方法
翌年の花も楽しみたいのですが、
庭先のカシワバアジサイの花をできるだけ長く楽しみたいものです。
地植えで、たくさんの花をつけるほど成長した株であれば、
花後の剪定を半分だけ行うもの一つの方法です。
翌年に咲く花は少なくなってしまいますが、
残った花を最後まで楽しむことができます。
カシワバアジサイは移ろう花色も美しい花です。
また、最後まで咲き終わった花をドライフラワーにするのも素敵です。
■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイ栽培 12ヶ月