アジサイ 庭植え 育て方

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アジサイ 庭植えの育て方

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■アジサイ 栽培スケジュール

 

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■アジサイ 栽培データ

 

英名・学名 hydrangea・hydrangea macrophylla
形態 落葉低木
原産地 熱帯アジア
草丈/樹高  20cm~400cm
開花期 5月中旬~8月
花色 白、ピンク、赤紫、青、紫、バイカラー
栽培難易度(1~5)  3 手入れをすると育てやすい
耐寒性 普通
耐暑性 やや弱い~普通
特性・用途  耐陰性がある、落葉性

 

 

アジサイ(紫陽花)は古くから日本に自生し、
日本の人々の目を楽しませてきた植物です。

 

梅雨時に、しっとりと雨に濡れてたたずむ姿は風情があり、
憂鬱な梅雨を情緒ある風景にしてくれます。

アジサイはもともと野山に自生していた植物で、
繁殖力が旺盛で丈夫な植物です。

 

一度植えると簡単な手入れで、毎年美しい花を咲かせてくれます。

 

 

アジサイは開花を見て入手するのが良いです

 

 

[アジサイ 庭植えの育て方]

 

 

■アジサイ 庭植えの育て方

 

・苗木選び
アジサイの苗木は、3月ごろから園芸店などに並び始めますが、
4月~5月がもっとも品ぞろえが豊富で、丈夫な苗が手に入ります。

 

アジサイは開花株として売られていることがほとんどです。
もしも、気に入ったアジサイの花が見つかったら、
まず品種名の書いたラベルが付いていることを確認しましょう。

 

できるだけ花が咲いたばかりの株を選んだ方がよいので、
花の開花状況の観察は欠かせません。

 

ガクアジサイであれば、両性花の蕾が多く残っているものを選びます。
手まり型のアジサイは、花の形が締まっているものを選びましょう。

 

また、花ばかりに目を奪われず、枝ぶりが太くしっかりしているか、
葉がしおれておらず緑色が濃くて生き生きしている株を選びましょう。
苗選びの詳細は下記をご覧ください。
>>アジサイ 苗の選び方

 

・植え場所
アジサイは日陰を好むイメージですが、
日当たりが良い場所の方が花付きが良くなります。

 

ヤマアジサイは西日の当たらない半日陰の方が良いでしょう。
土壌は特に選びませんが、極端な粘土質や砂質の土壌は好みません。

 

・植え付け
アジサイの植え付けは、落葉期に行います。
アジサイは秋になると葉が枯れて落ちていきます。
11月~新芽が出る4月ごろからが植え付け時です。

秋植えの場合は、霜に当たると株が弱ってしまう可能性があるため、
春になって根が動き出す直前の3月~4月が安心です。

 

アジサイは繁殖力が旺盛で、大きくなります。
植え付ける場所はやや広めのスペースを確保したほうが良いです。

 

植え付ける場所に深めの穴を掘り、腐葉土や堆肥を漉き込みます。
根を崩さないように気を付けて穴に植え、しっかりと土を被せます。

 

 

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用土の割合

 

 

・用土
アジサイは特に用土に好き嫌いはありませんが、
水はけはよい土をやや好みます。

 

市販の栽培用に配合された土を使うと手軽ですが、
自分で土を用意するときは、赤玉土小粒7に対して腐葉土を3配合します。

 

・水やり
アジサイは、植え付けてから根を張るまではしっかりと水やりをします。
根を張ってしまえば、基本的には雨の水だけで十分です。

 

夏の乾燥する時期で、枝や葉が乾いているようであれば、
根元にたっぷりと水をやります。

 

アジサイは日当たりが悪いと花付きが悪くなりますが、
あまりにも日当たりが良いときは根元にわらなどで、
マルチングを行うと乾燥を防ぐことができます。

 

 

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枝の伸びや開花位置によって剪定します

 

 

・花後の剪定
アジサイは剪定を行わなくても毎年花をつけますが、
繁殖力が大盛なため、剪定を行わないと大きく育ち過ぎます。

 

アジサイの剪定には2段階あります。
まず、アジサイの花が咲き終わった後、
花の2~4枚下の茎を切り落とします。

 

2度目の剪定は秋になったら行います。
1度目に剪定を行った後に伸びてきた枝を切り落とします。

 

 

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花の2~4枚下の茎を剪定すれば間違いないです

 

・冬の剪定
アジサイの冬の剪定は、枯れた枝や混み合った枝を切り落として、
株の風通しを良くするために行います。

 

アジサイの葉がすべて落ちてから、
枯れ枝や混んだ枝を見極め、根元で切り取ります。

 

落葉期のアジサイは、
枯れている枝を見極めるのが難しいかもしれません。

 

自信がない時は3月ごろの芽が膨らむ時期まで
剪定を待つほうが良いでしょう。

 

 

花芽を確認してから剪定するのが安心です

 

 

・肥料
アジサイに肥料を与えるのは、寒肥と追肥の2回になります。
寒肥は12月下旬から2月中旬に施します。

 

発酵油かすの固形肥料や、
油かすと骨粉を7:3の割合で混ぜた有機肥料がよいでしょう。

 

庭植えでは、寒肥は年に一回、一株当たり100gを目安に施します。
アジサイは開花時期が種類によって違ってきますが、
花後1~1.5か月後を目安にすると間違いがありません。

 

発酵油かすの固形肥料や、緩効性化学肥料を施します。
一株あたり、50gを目安にします。

 

・植え替え
庭植えのアジサイは、基本的には植え替えは行いません。
しかし、アジサイは繁殖力が旺盛で、
思いがけず大きく育ってしまうこともありますね。

 

植えていた場所が手狭になってしまい、
やむを得ず植え替えを行わなければならないことも出てきます。
その場合、アジサイの植え替えは、3月ごろに行います。

 

 

アジサイは植え替えが苦手ですが、3月頃根をいたわって植え替えます

 

 

・挿し木
アジサイは挿し木で容易に増やすことができます。
アジサイの挿し木の方法は2種類あります。

 

休眠枝さしは1月中旬から3月に行います。
緑枝さしは6月~7月と9月に行います。

 

品種によっては、休眠枝さしの方が根が付きにくいものがありますが、
基本的には、どちらも大差なく発根してくれます。
>>アジサイの挿し木(挿し芽)の方法 画像つき

 

・病害虫
アジサイは病害虫に強い植物ですが、
時には次のような害虫の被害にあいます。

 

・チャノキイロアザミウマ
葉に茶色いコルク化した瘢痕が付き、葉の形が悪くなります。

 

・アオバハゴロモ
幼虫が出す白い綿くずが汚灰色になって新梢を汚します。

 

・ハダニ
葉裏にハダニが群生し、葉の表面にかすり状の斑点ができます。

 

・アジサイハバチ
葉に円形状の食害ができます。葉の裏に幼虫を見つけることがあります。

 

・シイノコキクイムシ
枝に点々と穴があき木くずができます。
被害にあった枝は枯れてしまいます。

 

◎注意事項
1.アジサイは冬になると葉をすべて落とし、枯れたように見えます。
その性質を知らずに、冬枯れてしまったと処分しないように。
2.アジサイは横に広がるので、庭植えはスペースを取っておきます。
3.アジサイは枝の先に花芽をつけますので剪定に気をつけます。

 

■アジサイ 庭植えの育て方のコツ
1.苗は花が咲きたてで、枝や葉が生き生きとしたものを選ぶ。
2.花後の追肥と寒肥を施すと元気に育つ。。
3.アジサイの剪定は花が咲いた後、花が咲いた枝先2~4枚を切る。 

 

>>アジサイの苗を各種見てみる

 

■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方


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