アジサイ 地植え 間隔
京都市東山区建仁寺塔頭寺院 霊源院甘露庭
アジサイは、初夏頃から鉢花としてたくさん店頭に並びます。
どれも美しく、素敵なものばかりですが、
見た目が美しければ美しいほど、家庭で育てるのが難しいように思えます。
実際は、アジサイはとても性質が丈夫なので、家庭でも育てやすいです。
けれど、いざ育てるとなると、素敵な品種がたくさんありすぎて、
1品種に決められず、複数株育てたくなることもあります。
そんな時に気になるのが、株と株の間の間隔です。
アジサイを地植えで育てる時、どれくらいの間隔で植え付ければよいのでしょうか。
[アジサイ 地植え 間隔]
■アジサイ 地植え 間隔
アジサイは、地植えでも鉢植えでも育てることができます。
地植えで育てると、鉢植えよりも大株になりやすいので、
枝数や花数が増えていき、年々見ごたえが増していきます。
そのため、複数の株を植え付ける時は、
どれくらいの間隔をあけて植え付ければよいのか、悩むことも多いです。
未来のアジサイをイメージしても、適切な間隔がどれくらいかはわかりにくいものです。
まあ、アジサイにはたくさんの品種があります。
それぞれの特性によって、植え付けの時の間隔も変わります。
・一般的なガクアジサイや西洋アジサイ
一般的に、鉢花として多く流通しているのは、ガクアジサイや西洋アジサイです。
これらのアジサイは、アジサイの中でも基準とされることが多く、品種もかなり多いです。
鉢花として販売されているものは、4号~6号サイズの鉢に植わっていることが多く、
行儀よく支柱に支えられています。
鉢花として販売されているものも、ガクアジサイであれば戸外での管理が可能です。
地植えできる品種も多いので、鉢花で楽しんだ後は、
地植えにしてのびのび育てるのもお勧めです。
地植えにする時、複数の株を植える、
あるいはすでに植わっているアジサイの近くに植えるという場合は、
ある程度の間隔をあけます。
目安としては1メートルですがやや狭くする場合でも、
80cmくらいは欲しいところです。
というのも、入手したばかりのアジサイはそれほど大きくなくても、
年数が経てば枝が伸び、枝の本数も増えて、株自体が大きく広がります。
植えた時の間隔が狭いと、株が大きくなった時に隣の枝葉が重なり、
日照不足や風通しの悪さによって、調子を崩すこともあります。
間隔を広くとると、どうしても間が寂しくなるという場合は、
株間に一年草などの別の小型の植物を植えると良いでしょう。
・アナベルなどの大型種
同じアジサイの仲間に、アメリカアジサイという品種群があります。
代表的な品種には、日本でも人気のアナベルがあります。
アメリカアジサイの品種は、大きく育つものが多いです。
アナベルも、花房が大きいのはもちろん、年々根が大きく広がり、
必要なスペースが広くなっていきます。
しかも生育が早いので、気を抜くとあっという間にジャングル状態になることもあります。
アナベルなどの大型品種を地植えにする時は、
ガクアジサイよりも広めに間隔をとるのがポイントです。
1メートルか2メートルくらいの間隔をあけましょう。
アナベルの場合、発生する枝数も多いので、もし狭すぎると感じた場合は、
枝を根本から切る間引き剪定をすると良いでしょう。
・ヤマアジサイなどの小型種
アメリカアジサイとは反対に、ガクアジサイよりも小型のアジサイがあります。
それがヤマアジサイです。
楚々とした雰囲気が持ち味のヤマアジサイは、
枝が細く花房も小さい上に、株全体も小作りです。
植え付けてから年数が経てば、それなりに大きく育ってはきますが、
生育も緩やかなので、無理に広い間隔をあける必要はありません。
だいたい50cm~1メートルほどの間隔があいていれば、十分生長できます。
■途中の植え替えは可能?
地植えにしたものの、想像以上に株が大きくなってしまって間隔が狭くなったのであれば、
植え替えを行って間隔を広くすることも可能です。
ただし、地植えにして数年経った株は、思いのほか根が広く伸びています。
植え替える時には、必ずといってよいほど根が切れるので、
植え替え作業は、落葉して活動をほぼ停止している11月~2月が適切です。
植え替えた後は、根がいくらか切れているので、地上の枝数も少し減らします。
こうしておくと、根への負担が少なくなります。
■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方