アジサイ 大きく咲かせるには?
アジサイ、大輪だと見ごたえがあります
アジサイの花の大きさは品種によってある程度決まっていますが、
お手入れの方法が良いと、大きな花を咲かせることができます。
通常のお手入れよりもやや難しいのですが、
大きなアジサイの花を見ると、苦労が吹き飛ぶはずです。
[アジサイ 大きく咲かせるには?]
■アジサイ 大きく咲かせるには?
1.大きいアジサイを咲かせるコツ
アジサイの花を固有種の大きさよりも大きく咲かせるためには、
それだけ樹にエネルギーが必要です。
株がしっかりと健康に育っていることが大前提になります。
通常の水やり、施肥、剪定を適切な時期に行います。
それに加え、育てる枝や花芽を限定し、栄養分が集中するようにします。
そのためには、通常のアジサイの剪定に加えて、
間引き剪定や芽かきが必要になってきます。
生育過程で剪定と芽かきが上手く調和した時にはじめて、
固有種よりも大きな花を咲かせることができます。
2.大きな花を咲かせる剪定
地植えの花後の剪定
鉢植えの花後の剪定
・花後の剪定
アジサイは花が終わったとき、
花よりも2節下を切り取って花後の剪定を行います。
大きな花を咲かせたいときには、
来年咲かせる花の数を考慮して剪定を行います。
来年花を咲かせる本数は、今年咲いた花の数と同じか、
2~3割増しまでにするのが効果的です。
花数が多いと、どうしても一つ一つの花は小さくなります。
残す枝は、今年地際から伸びた枝を中心に、勢いのある枝も残します。
残す枝はできるだけ間隔を広くし、株の風通しをよくしておきます。
・冬の剪定
晩秋になって落葉したら、冬の剪定を行います。
枝咲に太くて丸みのある芽がついています。
これが、翌年に咲く花の芽です。
よく見ると花芽がついていても細くて弱々しい枝があります。
そういった脆弱な枝についた花芽は、
大きな花が咲かないので枝の根元から切り取ってしまいます。
3.大きな花を咲かせる芽かきの方法
・夏の芽かき
通常のお手入れでは芽かきはあまり行いませんが、
大きな花を咲かせたいときには芽かきを行います。
花後の剪定を行った後、新しい芽が出てきます。
この時にできるだけ早く、
翌年に咲かせる花の数より少し多い芽を残して芽かきを行います。
残すのは、元気が良くて太くてしっかりとした芽です。
残す芽の数は、翌年咲かせる花よりも10~30%多くします。
生育途中で発育が悪くなったり、
病害虫や風で傷んでしまう芽が出ても良いように多めに残しておくのです。
残しておく芽を選んだら、それ以外の芽は根元から摘み取ります。
芽かきはできるだけ早い時期に行い、
花芽ができる9月までにしっかりとした枝に育てます。
・春の芽かき
春になると新梢が伸び始めます。
全ての新梢を残していると、栄養分がそこにとられてしまい、
今までの管理が無駄になってしまいます。
地際から出る芽の中で、勢いの良い芽は翌年のために残しておきます。
花芽のしっかりとした芽は残し、弱々しい芽は切り取ってしまいます。