アジサイ 肥料 萎れた

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アジサイ 肥料で萎れた

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Q:先日、アジサイの鉢植えを購入しました。

次の日、肥料を株元に山盛り与え、たっぷり水を与えておきました。

翌日、アジサイを見ると葉や花は萎れ、元気がありません。

水も肥料も与えているのに、なぜ萎れてしまったのでしょうか。

 

A:肥料が原因の可能性が高いです。

 

 

[アジサイ 肥料で萎れた]

 

 

アジサイは、古くから庭に植える花木として人気があります。

 

品種改良が進み、様々な品種が毎年作出されていることでも、
その人気が変わっておらず、むしろ上がっていることが分かります。

 

そんなアジサイですが、育て方はそれほど難しくありません。

 

草花と違い、落葉低木であるがゆえに、剪定という作業は必要になりますが、
基本的な手入れといえば、水やりと追肥です。

 

アジサイは確かに水を好む植物といわれていて、
水切れを頻発すると、調子を崩します。

 

けれど、あまり湿気た状態が続くのも、良くはありません。
水やりのタイミングとしては、土が乾いてからです。

 

鉢植えであれば、生育期間である春から落葉までは、
土の表面が乾いたら、たっぷり与えるのが基本です。

 

また、追肥は必要ではあるのですが、それほど多く与える必要はありません。

 

追肥をするタイミングは年に2回、花が終わった後の8月~9月と、
落葉中の1月~3月の間です。

 

追肥をする時も、大量に肥料を与える必要はありません。
植物には、それぞれに合った肥料の量があります。

 

単純に肥料をたくさん与えれば、元気に大きく育つというわけではないのです。

 

おそらく、今回肥料を与えた翌日に萎れてしまった原因は、
肥料を大量に与えたことによるものです。

 

肥料の種類にもよりますが、株元に山盛りとあるので、粒状の肥料だと思われます。

 

こういった種類の肥料は、水に触れることで肥料成分が溶けだし、
その溶けた肥料成分が土に広がって、植物の根が吸収できる状態となります。

 

つまり、肥料は水分を吸う性質があるのです。
このタイプの肥料を大量に与えると、近くの水分を肥料が吸ってしまいます。

 

また、肥料濃度があまりにも高くなると、地中の根が焼けたようになり、調子を崩します。

 

根の調子が悪くなれば、水分を吸うことができなくなり、どれだけ土が湿っていても、
水切れのように地上部に萎れの症状が出るようになるのです。

 

今回は、追肥をした上で水をたっぷり与えているので、
一時的に肥料濃度が上がり、根に支障が出ているものと考えられます。

 

すぐに対処することで、回復する可能性が残っているので、
放置せずに手入れしてあげましょう。

 

 

■今後の対処

 

すでに肥料を大量に与えてしまっていますが、
幸いなことに粒状などの固形肥料を与えているようですので、
物理的な排除がしやすいです。

 

その他にも、やっておいた方が良いことがいくつかあるので、ぜひ実践してください。

 

1. 肥料を取り除く
まず、株元に山盛り与えた肥料を取り除きます。
できるだけ、キレイに取り除きます。

 

肥料本体が残っていると、どうしても肥料成分が流れていき、
今のアジサイの状態には良くありません。

 

追肥は回復してから再開するので、
それまではできるだけ肥料成分が残らないようにしておくのがベストです。

 

2. 水をたくさん与えて流す
山盛りに与えた肥料に水をたっぷりかけたことで、
現状では土の中に高濃度の肥料成分がとどまっている状態になっています。

 

与えた肥料を取り除いても、土の中の肥料濃度が高いままだと、
根はどんどん弱っていきます。

 

溶け出た肥料成分は、水によって流れやすいです。
鉢植えのアジサイに水を与えると、鉢底から余分な水が流れてきます。

 

この流れ出る水の中には、土に含まれている肥料成分も含まれています。

 

この原理を利用して、水をたっぷり流すことにより、
土の中に肥料濃度を下げることができます。

 

湿気た状態が続くのは良くありませんが、
湿気よりも肥料濃度を下げることの方が先決です。

 

二日ほど続けて大量の水を流し、肥料濃度を下げます。

 

3. 追肥はせず養生させる
土の中の肥料濃度を下げた後は、回復まで養生させながら様子を見ます。

 

直射が長時間当たる場所は避け、明るい日陰か、
午前中のみ柔らかい日差しが当たる場所に置きます。

 

風通しが良く涼しい場所に置き、できるだけストレスがかからないようにします。
水は土が乾いたら与え、常に湿気た状態にならないよう注意します。

 

追肥は回復するまでは不要です。

 

無理に与えると、かえって回復を妨げる原因になるので、
調子が戻るまでは与えないようにします。

 

7月頃になったら、剪定を行います。

 

本来であれば、8月~9月にお礼肥と呼ばれる肥料を与えますが、
今回は見送っても良いでしょう。

 

肥料の与えすぎで枯れることはあっても、肥料が多少足りないくらいでは枯れません。

 

次のシーズンまでは養生を続け、春に芽吹き始めたら、
再び通常の管理をしていくと良いでしょう。

 

■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方


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アジサイ栽培 Q&A

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