アジサイ 花が終わったら
花色が変わってきたアジサイ、6月下旬
アジサイの花を見ると、うっとうしい梅雨の時期でもとても癒されます。
そんなアジサイの花が咲き終わったら、何をすれば良いのでしょうか。
アジサイを元気に美しく育てるために、
花が終わった後に必要な作業をご紹介します。
[アジサイ 花が終わったら]
■アジサイ 花が終わったら
アジサイの花が終わる頃は、ちょうど梅雨の時期に重なることが多いです。
花が咲き終わると少し寂しいですが、ここでの手入れをきちんとしておくことで、
翌年もキレイな花を楽しむことができます。
アジサイをきちんと育てるために、花が終わった後に必要な管理をまとめました。
・剪定
アジサイの花が終わったら、まずは剪定です。
枝を長くして株全体を大きくしたい場合は、花ガラを摘んでおくだけでも構いませんが、
大きな脇芽が出ている節の上で切ると、より勢いのある良い枝が伸びます。
ほとんどのアジサイ品種は、7月中に剪定を済ませます。
これは、アジサイが翌年の花芽を、夏に作るためです。
花芽を形成した後に剪定すると、翌年に花が咲かなくなる可能性が高くなるので、
注意します。
四季咲き性のある品種や、アナベルなどの新枝に花が咲くタイプの品種は、
花芽形成の時期を気にする必要はありません。
枯れてきたアジサイ
・植え替え
購入したばかりの鉢花は、花終わりに合わせて植え替えを行います。
というのも、鉢花として販売されているものは、地上部に比べると鉢がとても小さく、
すぐに水切れを起こします。
アジサイは夏の水切れによって、生育が鈍ることがよくあります。
暑い時期をいかに水切れせず、涼しい環境で育てるかが、夏の管理の肝となります。
購入したばかりでない鉢も、根詰まりの兆候が見えるものは、
花後のタイミングで植え替えを行うのがお勧めです。
それまでに植わっていた鉢より、一回りか二回り大きい鉢に植え替えることで、
土の量が増え、水切れの心配もなく、根が伸びるスペースも広がります。
・追肥
アジサイも、花を咲かせることに体力を使っています。
花が終わったら、失った体力を補うためにも、追肥を行います。
7月~9月にかけて、体力を回復させて、良い花芽を作るため、肥料を与えます。
比較的短期間で体力を回復させる必要があるため、即効性のある肥料がお勧めです。
化成肥料なら2週間~3週間に1回、液体肥料なら10日に1回を目安に追肥します。
翌年3月下旬のアジサイ
・夏に備える
日本で生まれたアジサイは、寒さにも暑さにも強く、日本の気候によく合っています。
けれど、近年の暑すぎる夏は、アジサイにとっても辛い日々です。
夏を良い状態で過ごすためにも、花後に夏の備えをしておきましょう。
夏は風通しがよく、涼しい場所の方がアジサイには合っています。
また、日向よりも半日陰~明るい日陰くらいの場所の方が、涼しくて過ごしやすいです。
鉢植えにしているのであれば、鉢ごとアジサイを移動させましょう。
庭植えなどの移動が難しいアジサイの場合は、寒冷紗や遮光ネットを設置し、
直射日光が当たる時間をコントロールします。
直射を当てるなら、朝の数時間がベストです。
午後からは日差しが強くなりますし、気温も上がりやすくなるので、
できるだけ明るい日陰を作るようにします。
夕方の西日は、アジサイにとっては強すぎるため、当てないようにします。
■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方