枯れたアジサイ 復活

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枯れたアジサイ 復活

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こちらは、自然な冬枯れです

 

 

アジサイを育ててみたものの、管理がうまくいかずに枯れてくることがあります。
大切にしていたアジサイであれば、それだけ残念な気持ちが強くなります。

 

枯れたアジサイが復活する方法はあるのでしょうか。

 

 

 

[枯れたアジサイ 復活]

 

 

■アジサイが枯れる原因

 

まずはアジサイが枯れてしまう原因を知っておきましょう。
できれば枯れないように管理したいものですが、なかなかうまくはいかないものです。

 

枯れそう、あるいは枯れてきた、もう枯れたかもと思った時に、
枯れる原因が何かということを調べておけば、次に生かすことができます。

 

・水切れ
アジサイが枯れる原因の多くは水切れです。

アジサイは水分を多く欲しがる上に、根が乾燥に弱い性質があるので、
水切れを起こした時に放っておくと、枯れてしまうことが多いです。

 

葉や花が萎れたようになっているときは、水切れが原因であることがほとんどなので、
水が切れないように水やりには注意が必要です。

 

・根が傷んだ
過乾燥(水切れ)によって、アジサイの根は傷みます。
乾燥以外にも、過湿や肥料焼けによっても、根が傷みます。

 

根が傷むことで、必要な水分を吸い上げることができなくなり、

結果として水切れ状態になります。

 

過乾燥、過湿、肥料過多による根の傷みが出ないよう、
基本の管理をきちんとマスターできるようにしておきましょう。

 

・根詰まり
鉢植えで育てている場合、根が育つスペースが限られているため、
株が大きくなってくると根詰まりを起こします。

 

鉢の中が根でいっぱいになると、土が保持できる水分量が少なくなり、
水切れと同じ症状が出るようになります。

 

もともと乾燥には弱い植物なので、
アジサイを育てる時は余裕のある大きさの鉢を選ぶのがお勧めです。

 

・落葉期になった
アジサイの多くは、寒くなると落葉します。

 

アジサイの生態をあまり知らずに育てている人は、
秋が深くなると葉がたくさん落ちるようになるため、ビックリすることが多いですが、
これはアジサイにとっては普通のことです。

 

なにか病気や管理の悪さが原因で落葉しているわけではないので、安心してください。
冬を越えて春になると、また新芽が出てきて生長します。

 

 

心配ですが、よく見ると新芽が出ています

 

 

■枯れたかもと思ったら

 

葉が萎れ、茶色くなってきた上に、カサカサになって葉が落ちてきた。
葉の数が激減して、枝だけになってしまった。
こうなってくると、もう枯れてしまったのかなと思いますよね。

 

枯れたものはしょうがないとすぐに処分することが多いですが、ちょっと待ってください。

 

アジサイは地上部が枯れたように見えても、
実はまだ根がかすかに生きている場合があります。

 

地上部の葉が落ちてなくなってしまったような株でも、
根がまだ生きていれば、また復活することがあります。

 

どうせ処分するだけなので、
ちょっと手をかけて復活するかどうかを試してみましょう。

 

復活するかどうかは、見た目だけで判断することはできません。

一見すると枯れているように見えているものでも、
時間がかかっても復活することもあります。

 

反対にまだ大丈夫かもと思っていても、その後急激に枯れて、
そのまま完全に枯れてしまう場合もあります。

 

まずは、調子が悪く枯れたように見える株を、養生させることが大切です。

 

アジサイを養生させるポイントは4つです。

 

・日陰に置く
もし日向に置いているアジサイが枯れてきたら、
まずは直射がほとんど当たらない場所に移動させます。
午前中だけ日の当たる半日陰か、できれば明るい日陰に置くのがベストです。

 

アジサイは乾燥が苦手な植物なので、
直射に長時間当て続けると、乾燥が進んでしまいます。

 

地植えにしているアジサイの場合は、遮光ネットなどを使って、
直射が当たらないようにしておきましょう。

 

・悪い要素を取り除く
日陰に避難させた後は、枯れたようになった原因を取り除きましょう。

 

単なる水の与え忘れによる水切れなら、一度バケツに水を溜めて、鉢ごと沈めます。

1時間も浸けておけば、土に十分水が染み込んでいるので、
バケツから出しておきましょう。

 

根詰まりや土の水はけが良すぎてすぐに乾燥する場合などは、植え替えを行います。
できるだけ根鉢を崩さないように、一回りか二回り大きい鉢に植え替えます。

 

水はけが良すぎる土の場合は、
鉢からアジサイを抜いた時に根鉢が自然に崩れる場合があります。

 

崩れた分はしょうがありませんが、できるだけ根鉢が崩れないように注意し、
水もちの良い土を足して植え付けます。

枯れた原因を取り除いておけば、復活した時も安心です。

 

・土が乾いたら水を与える
直射を避けた場所で養生をさせますが、この時に水やりも行います。

 

地上部に葉がほとんどない状態のため、
葉が茂っている時よりも水の吸い上げが悪くなっています。

 

そんな状態の時にやみくもに水を与えてしまうと、過湿になりやすくなります。

必ず土の状態を毎日チェックし、乾いていたら水を与え、湿っていれば水やりは控えます。

 

・肥料は与えない
養生している間は、絶対に肥料を与えません。
根がうまく機能していない可能性もありますし、
地上部がそれほど茂っていないため、土に残った養分だけでも問題ありません。

 

もし復活して葉が茂ってきたら、通常と同じように管理するので、
そうなったら追肥を行うようにします。

 

 

こちらも生きているタマアジサイです

 

 

■復活の目安

 

復活するかどうか、見た目ではまったく判断できません。
ただ、いつまで経っても復活しないものは、完全に枯れていると判断して良いでしょう。

 

夏場の水切れで枯れた場合、養生させてからしばらく経ち、
涼しくなってくると芽が伸びてくることが多いです。

 

ただ、冬までに芽の発生が間に合わず、春になってようやく復活する場合もあります。

もし春まで待っても新芽が発生しないということであれば、
枯れたと判断しても良いでしょう。

 

調子がなかなか上がらず、春になっても葉がなかなか茂らない場合もありますが、
もし小さくても節や地際から新しい芽が発生している場合は、
復活ととらえて良いでしょう。

 

復活してすぐは、まだまだ本調子ではないので、
引き続き養生させながら枝葉をしっかりと育ててから、
徐々に通常管理に戻すようにしましょう。

 

■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方


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アジサイ栽培 Q&A

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