アジサイの育て方 10月
また美しい花が見られるように備える時期です
10月のアジサイは、生長が止まり、ただ枯れて行くだけのように見えています。
しかし、アジサイの内部では、来年に向けての大切な準備が始まっています。
[アジサイの育て方 10月]
■10月のアジサイの様子
最低気温が15度を下回ると、アジサイの生長は止まります。
アジサイの内部では、枝の先端に来年の花芽をつける準備が行われます。
花芽をつけるためには、日当たりが必要になります。
庭植えで夏の日除けを行っていた場合は取り除き、日当たりをよくします。
鉢を日陰に避難させていたのであれば、
日当たりのよい場所に移動させておきます。
■10月の作業
・植え付け
10月の上旬までであれば、植え付けや植え替えを行っても構いません。
ただし、寒さに当たって根が出ないと、冬に株が痛んでしまう可能性があります。
特に寒冷地など冷え込む地域では、根が出ない可能性があります。
作業は早めに済ませましょう。
害虫にも注意してください
■栽培管理
●地植え
・水やり
表土か乾いたら、しっかりと水を与えます。
気温が下がってくると、落葉を始めます。
葉がなくなると、葉からの蒸散が無くなり、必要とする水分は少なくなります。
落葉後の水やりは、控えめにしましょう。
・肥料
この時期に肥料は与えません。
休眠期の前に肥料を与えると、枝が伸びてきます。
新梢が寒さに当たると、割れてしまう可能性があります。
大きく育ってきた挿し木苗
・挿し木
9月中旬から下旬ころが、挿し木にも適した時期です。
しかし10月でも発根率は多少下がりますができないことはありません。
試しに挿し木をしてみるのも一興です。
●鉢植え
・水やり
土の表面が乾いたら水を与えます。
落葉が始まったら、与える水は控えめにします。
・置き場所
この時期には、鉢は日当たりのよい場所に置き、しっかりと日光に当てます。
花芽を作るのには、日の光が必要なのです。
来年、美しい花を咲かせるためにも、置き場所には注意しましょう。
・肥料
肥料は与えないようにしましょう。
●庭・鉢共通
・病害虫対策
この時期は病害虫の発生は心配ありません。
うどんこ病が発生した株は、落葉後の落ち葉を集めて、可能であれば焼却処分します。
うどんこ病は薬剤散布だけで完全に防ぐことができません。
冬越し前の枯れ葉の処分は翌年のうどんこ病の予防のために、大切な作業になります。
■注意したいこと
・花芽分化のときなので大切に扱います。
・植え付け、植え替えは、10月の初旬までに終えるようにします。
・うどんこ病の予防には、被害株は焼却します。
■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方