アジサイをもらったら?
母の日、そして誕生日のプレゼントなどで、
ハイドランジアやヤマアジサイの、
豪華なアジサイの鉢植えをいただくことがあります。
しかし、どのように世話をしたら良いかわからず、
翌シーズンにアジサイの開花が見られなかったり、
残念なことに、枯らしてしまうことが多いようです。
アジサイをもらったら、どのように栽培管理をすれば、
元気に育ち、翌年も立派な花が咲くのでしょうか?
[アジサイをもらったら?]
■アジサイをもらったら?
園芸市場に出ているアジサイは、先端の栽培技術で育てられ、
店頭に出されたときに、いちばん豪華で最高の状態に管理されています。
ですから、プレゼントされたアジサイ、とくにヤマアジサイは、
新しい環境に慣れにくく、状態が悪くなりやすいのです。
花後、すぐ剪定をして植え替えてあげるのがベストです。
ヤマアジサイ系は、入手して早めに植え替えるのが安全です。
1.水やりは?
アジサイは水切れにたいへん弱い植物です。
雨が当たっていても、葉が傘のように雨を防いで、
鉢内に雨が当たらないことがあります。
梅雨の間でも、鉢の土が乾いていないか注意し、
乾いていたらしっかりと水を与えましょう。
梅雨が明けて真夏になると、
乾燥が原因で枯れてしまうことがあります。
朝・夕の2回は水やりが必要ですが、
日中でも土が乾燥していたら水を与えます。
2.栽培場所は?
アジサイの鉢植えをもらった時期が4月ごろの場合は、
温室育ちの株であることが考えられます。
アジサイは、寒さには弱いので、
遅霜や冷え込むときは、夜間は室内に取り込みます。
アジサイは、梅雨明けまでは日当たりのよいところに置きます。
梅雨が明け、真夏になると、
日当たりが良すぎて葉が日焼けを起こすことがあります。
ただ、完全に日陰に置いてしまうと、花芽が育たず、
翌年の花付きが悪くなります。
木漏れ日が当たる程度の日当たりが最も適した環境です。
3.花が咲き終わったら?
アジサイの装飾花が咲き終わったら、剪定を行います。
剪定のしかた
剪定の位置
・剪定
花後の剪定は、翌年にきれいな花を咲かせるために必要な作業です。
花が終わった後、できるだけ早く剪定を行うことで、花芽ができやすくなります。
花後の剪定は、花の2節下を切り取ります。
4.植え替え方法
好みの用土に植え替えてあげると元気になります。
・鉢植えにする場合
花後の剪定が終わったら、一回り大きな鉢に植え替えを行います。
用土は赤玉土:腐葉土を7:3の割合で混ぜたものを用意します。
鉢にネットを敷き、用土を少し入れます。
鉢から株を引き抜いたら、根が地を崩してから植えます。
用土をしっかりと敷き詰めます。
*詳しい「鉢植えの育て方」はこちらをご覧ください。
>>アジサイ 鉢植えの育て方
・庭植えにする場合
アジサイは大きく育つため、広めのスペースを用意します。
日当たりがあまり良すぎると夏に枯れてしまう可能性がありますが、
日当たりが悪すぎると花がきれいに咲きません。
木漏れ日が当たる程度の日当たりの場所が良いでしょう。
植え付けを行う場所をよく耕し、腐葉土を混ぜます。
根鉢よりもひと回り大きな穴を掘ります。
根鉢を少し崩してから穴に入れ、しっかりと土をかぶせて固めます。
植え付け後はしっかりと水やりを行います。
*詳しい「庭植えの育て方」はこちらをご覧ください。
>>アジサイ 庭植えの育て方
・肥料
植え替えを行って2週間ほどしてからお礼肥を施します。
固形油かすや有機肥料を軽く一握り、施します。
鉢植えでは、1か月おきに2回ほどお礼肥を施します。
地植えでは、2握りの肥料を一度に与えます。
・病害虫
アジサイは、ハダニやアブラムシ、コウモリガの幼虫に注意が必要です。
ハダニやアブラムシは葉裏につくので、観察を行い、被害にあったら薬剤をまきます。
コウモリガの幼虫は、枝の中に潜り込んで食害します。
とりついたところに、糞の塊が残るので、見つけたら細い枝を切り取って処分します。
うどんこ病や、炭そ病にも注意が必要です。
葉に白い点綴や黒いあざのようなものがあったら、すぐに切り取って捨てます。
被害が治まらないときは、薬剤を散布する必要があります。
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