ケイコブルー
ケイコブルー
ケイコブルーは、さかもと園芸で改良され作出された、ガクアジサイの品種です。
ジャパンフラワーセレクションが行っている、
フラワー・オブ・ザ・イヤーの2016年最優秀賞と、
特別賞をダブル受賞した品種です。
流通しているものの中には、ケイコブルーとケイコピンクがあります。
ケイコブルーとケイコピンクに共通する「ケイコ」という名前は、
このケイコブルーを作出したピムマ・ティアムチャイさんの、
奥様の名前からつけられたそうです。
人気高いケイコブルーは、
どのような魅力と特徴、育て方のポイントをご紹介します。
[ケイコブルー]
■ケイコブルーの特徴
◎柔らかに変化する花形
ケイコブルーは、開花前と開花途中、咲き切った時とで、
花形を変える珍しい品種です。
開花する前から咲き始めは、両性花が中央にあり、
その周りに装飾花が囲むようについているガク咲きタイプの形をしています。
そこから徐々に開花が進んでいくと、装飾花が広がってくるため、
中央の両性花が少し凹んだような状態となり、半テマリ咲きになります。
さらに咲き進み、咲き切った状態になると、
装飾花が両性花をほぼ覆う状態となるため、テマリ咲きとなります。
最終的な花形は、その時の状態により、半テマリ咲き~テマリ咲きになります。
装飾花はボリュームのある八重咲きで、装飾花1つがこんもりとした形です。
花弁は幅が広いため、幾重にも重なってふんわりと咲いている様子が、
バラのようでもあります。
花弁の縁はゆるく波打ったようになっていて、
ふわふわと柔らかそうな雰囲気を出しています。
両性花はそれほど目立つ形をしていませんが、
よく見ると装飾花と同じ色をしています。
最終的には見えなくなることも多い両性花ですが、
見えている間は、適度な隙間を作って透き通るような清涼感を感じさせます。
◎いつ見ても溜め息が出る花色
ケイコには、ケイコブルーとケイコピンクがあります。
おそらくどちらも同じ品種で、土の酸度によって色が異なっているのでしょう。
ケイコブルーはその名の通り、透き通るようなブルーが印象的です。
開花してすぐの頃は、装飾花の花弁は白い色をしています。
白い花弁の縁には、赤みを帯びた紫色のラインが細く入り、
これが優しいフリルの印象を強くしてくれています。
だんだんと咲き進んでくると、花弁全体が青く染まってきます。
青色はそれほど濃くはなく、薄いブルーで爽やかです。
紫色の縁取りはそのままです。
完全に花弁全体が色づいた後、徐々に今度は色が抜けて黄緑色になっていきます。
ケイコブルーは秋色アジサイの品種でもあるため、
上手に管理すれば秋まで花色の変化を楽しむことができます。
◎庭植えがお勧め
ケイコブルーは、爽やかで優しい花色をしていて、
ふんわりとした花形ですが、株全体としてはそれほど繊細な姿ではありません。
花房をしっかりと支えることのできる枝を持ち、
葉の大きさや色も一般的なアジサイと同じで、花をよく引き立たせてくれます。
生育スピードはそれほど速くはないので、鉢植えでも育てることは可能です。
ただ、植え替えにあまり強くない品種のようなので、
根鉢を崩すような植え替えを何度も行うのはやめておいた方が良いようです。
できれば定位置となる場所を決め、
庭植えにして植え替えずに育てた方が、失敗の確率が減ります。
鉢植えで育てる場合は、植え替えの時に根鉢を崩さず、
一回り大きい鉢に植え替えをすると良いでしょう。
■ケイコブルーの育て方のポイント
基本の育て方は、一般のアジサイと同じです。
花色はおそらく土の酸度によって異なるため、
青色を維持したいのであれば、土を酸性に整えておく必要があります。
何かで土がアルカリ性になると、ピンクに近い色の花が咲くようになります。
日本は雨が多く、自然と酸性に寄ることが多いですが、
周りの環境によってはアルカリ性になることもあるので、注意が必要です。
ケイコブルーは、秋色アジサイです。
秋色アジサイの品種はどれもそうですが、
花を長く保つためには、直射日光に当てないことが大切です。
直射に当てると、どうしても花の咲き進むスピードが早くなり、
秋を待たずに茶色くなって枯れてしまいます。
開花が始まったら、直射の当たらない明るい日陰に置くのがお勧めです。
花のない時期は、午前中の光が当たる半日陰くらいの場所が最適です。
秋色アジサイは、剪定に迷うことが多いです。
花は秋までキレイに残りますが、翌年に咲く花の花芽は夏に作られます。
そのため、咲いた花をすべて秋まで残すと、翌年に花が咲かないことがあります。
株が若く、枝が少ないうちは、秋色アジサイを見るのをやめて7月に剪定を行うか、
翌年の花を諦めて秋に剪定を行うようにします。
株が大きくなってくると、花数も増えてくるので、
そうなったら7月に半分だけ花を残し、あとの半分を剪定しておきます。
こうしておくことで、残しておいた花の分は花がつかなくても、
剪定を行った分の枝に花がつくので、毎年花を見ることができるようになります。
■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイ 挿し木の仕方
・アジサイの剪定方法