アジサイの育て方 6月
6月初旬に開花するヤマアジサイ
アジサイは、6月に入ると次々に花を咲かせます。
アジサイの花を育てていると、ほんとうに待ち遠しい季節です。
花の盛りは作業も多くて忙しいのですが楽しい時期ですね。
アジサイの6月の育て方を分かりやすくご紹介します。
[アジサイの育て方 6月]
■6月のアジサイの様子
6月の上旬にはヤマアジサイが、
中旬にはアジサイが開花し、花の見ごろを迎えます。
蕾が膨らみ、開花していく過程や、
徐々に変化していく花色の変化を楽しめます。
■6月の作業
花が咲き終わった頃は、
挿し木やとり木を行ってアジサイを増やすチャンスです。
また、大きく育つアジサイを限られたスペースで育てるには、
定期的な剪定が必要です。
花後はできるだけ早く剪定を行うと、
次の年の花枝に育ってくれます。
挿し木で株を容易に増やせます
・挿し木
今年伸びた枝を1~2節切り取り、給水させます。
鹿沼土や赤玉土を敷いた駄温鉢に挿し、十分に水を与えます。
半日陰で管理し、発根したら日当たりのよいところで育てます。
ただし、真夏の日差しが強い時期は半日陰に置きましょう。
充分に発根してからポリポットなどに鉢上げします。
詳しい方法は、
>>アジサイ 挿し木の仕方
・とり木
枝の節の下に針金を巻きます。
枝を曲げて地面に埋めて土をかけます。
途中で枝が持ち上がらないように針金などで固定します。
約2週間で発根しますが、半年ほどしっかりと育ててから切り離します。
・花後の剪定
アジサイの装飾花が裏返ったら、花が終わった合図です。
アジサイの花が咲き終わったら、花の2節下を切り取ります。
花後の剪定は花後すぐに行うと、
新しい枝が伸びて翌年の花枝になります。
詳しい剪定方法は、
>>アジサイ 庭植えの育て方
アジサイは葉が大きいので蒸散が激しく、鉢に水が入りにくいです
■栽培管理
●庭植え
・水やり
地植えでは、特に水やりは必要ありません。
空梅雨で地面が乾燥しているときは、しっかりと水をやります。
・肥料
花後は固形の油かすや有機肥料を与えます。
庭植えでは、2握り程の緩効性化成肥料を1度与えます。
●鉢植え
・水やり
鉢の土が乾いたら水をしっかりと与えます。
6月は雨が多い時期ですが、重なり合った葉が邪魔をして、
鉢内に雨水が入らないこともあります。
アジサイは葉からの蒸散が多い植物です。
水が足りなくなるとすぐにしおれてしまうので注意します。
・置き場所
半日陰でも良いのですが、
赤い花を咲かせるアジサイや、花の色が濃いアジサイほど、
本来の花色で花を咲かすためには日差しが必要です。
鮮やかな花色のアジサイを室内で楽しむのであれば、
日当たりのよいところで花を咲かせてから室内に取り込みましょう。
・肥料
花後はお礼肥を与えます。
固形の油かすや有機肥料を、一握りほど月一回の頻度で施します。
●庭・鉢共通
・病害虫対策
アブラムシ、ハダニに注意が必要です。
アブラムシやハダニは葉の裏につくので、葉裏の観察をよく行い、
薬剤を散布するときは葉の裏にもしっかりとかけましょう。
6月になるとコウモリガの幼虫が発生します。
コウモリガは茎の中に入り込んで食害します。
見つけ次第被害にあった枝を切り取ってしまいましょう。
また、うどんこ病や炭そ病、さび病が発生しやすくなる時期です。
うどんこ病、炭そ病、さび病は、
見つけ次第被害にあった葉を摘み取ってしまいましょう。
被害が治まらないときは薬剤を散布します。
■注意したいこと
・雨が多い時期ですが、鉢の中が乾いていないかを観察します。
・花後の剪定はできるだけ早く行いましょう。
・花後のお礼肥を忘れないようにします。
・病害虫が発生しやすいので、葉をよく観察し早めに対処します。
■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイ 挿し木の仕方