ダンスパーティー
ダンスパーティー、愛らしく見栄が良いです
ダンスパーティーは、ガクアジサイの園芸種です。
両性花(小さなつぶつぶの花)と装飾花(大きな花)が、
はっきりと分かれていて、とても見栄えのする姿をしています。
色も形も良く、大ぶりで目を引くため、
近年では母の日のプレゼント用の鉢花も人気があります。
ダンスパーティーとは、どのようなアジサイなのでしょうか。
[ダンスパーティー]
■ダンスパーティーの特徴
花は両性花と装飾花が、きちんと分かれているタイプのアジサイです。
両性花よりも装飾花の花茎が長く、両性花より少し浮き上がるようにして咲きます。
花びらは細めですが、八重咲きなのでとても目立ちます。
目立つ装飾花が、1つの塊に10輪~26輪ほど咲くので、ボリュームもあります。
花色の基本はピンクです。
土の酸性度や肥料の効き具合、日照の長さなどにより、
花色が濃いピンク~薄いピンクになります。
土の酸性度が強ければ、ピンクに青が入った薄紫~青紫色になります。
ピンクの花色で売られていることの多いダンスパーティーですが、
酸性で育ててもそれはそれで美しい花色を楽しむことができます。
葉は少し細長く、葉の縁は、くっきりしたギザギザではなく、
ゆるく段が入る程度なので、株全体の印象が柔らかいです。
一般的なガクアジサイと同様に、枝もしっかりしているので、
花の塊が大きくても、枝が大きくしなることはありません。
ただし、日照不足だと徒長するので、日照に注意します。
紫系統のダンスパーティー
■ダンスパーティーの育て方のポイント
基本的な育て方は、一般的なガクアジサイと同じです。
花付きがよく、葉が小ぶりながら枚数が多くなるので、
とくに鉢植えの場合は水切れを起こしやすくなります。
地植えであれば、根付いた後は、降雨だけで育ちます。
ただし、日当たり、排水性の具合で土が乾きやすい場合は、
適宜水やりをしてあげましょう。
鉢植えの場合、地植えよりも土の量が少なくなるため、
水切れには十分な注意が必要となります。
特に気温の上がる夏の間は、水切れすると葉が萎れ、落葉することもあります。
土が乾いていると感じたら、朝と夕に水をたっぷりと与えましょう。
咲き始めのダンスパーティー
・日照は?
ダンスパーティーは、日向よりも半日陰で育てた方が、
葉焼けもしにくく、水切れの心配も減ります。
ただし、日照時間が短か過ぎると、枝が徒長したり花付きが悪くなります。
反対に一日中日の当たる場所で育てると、葉焼けや水切れの心配が出てきます。
特に夏の直射日光や西日は、ダンスパーティーにとっては強すぎるため、
葉焼けを起こして葉がちりちりになってしまいます。
できれば、午前中は日当たりが良く、
午後から明るい日陰になるような場所で育てるのが理想的です。
ダンスパーティーは、育てる環境や育て方、
使う肥料によって花色や花の大きさが変わります。
日当たりが良すぎると、花が小さくなる傾向があるため、
大きな花を咲かせるためにも、日に当て過ぎないようにしましょう。
>>ダンスパーティーの育て方
■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイ栽培 12ヶ月