ピンクマナスル
ピンクマナスル C)花ギフト.com
ピンクマナスルは、さかもと園芸が作出したガクアジサイの品種です。
作出されたのは平成14年ですが、いまだにプレゼントとして人気のある品種です。
ピンクマナスルの特徴と、育て方のポイントをご紹介します。
[ピンクマナスル]
■ピンクマナスルの特徴
◎エレガントかつ愛される花形
ピンクマナスルの花房は、テマリ状に咲きます。
1つの花房には、装飾花と両性花の両方が咲きますが、
両性花の数がとても少ないため、ほとんど目立つことはありません。
装飾花が咲き進む途中で、ちらりと見える両性花もまた、風情があります。
装飾花の大きさは特別大きいわけではありませんが、
数がきちんとあって、まとまりの良いテマリ型となります。
花弁は少し丸みを帯びた形をしていて、
1つの装飾花に4枚の花弁がつく、一重咲きです。
花弁の縁と縁が少し重なっていて、少しすぼめたような形をしているのが特徴です。
この少しすぼめたような形をしているためか、どこかエレガントな雰囲気が漂い、
大人の女性へのプレゼントにもお勧めです。
装飾花が散漫にならず、よくまとまって咲くのも好感度が高く、
万人に愛される花形を持っています。
ピンクマナスル C)花ギフト.com
◎独特の風合い
ピンクマナスルは、名前の通りピンク系の花を咲かせるアジサイです。
ただ、土の酸度によって、少し花色が変化します。
酸性に傾いている場合、紫が強く出るので、ピンクに寄せた色を咲かせたい場合は、
土をアルカリ性に整えておく必要があります。
咲き始めは、グリーンがかった白色をしていますが、徐々に外側からピンクに染まります。
途中、やや紫がかったピンク色になり、その後ピンク色になります。
開花途中は、装飾花の中心が白っぽく抜けるので、ゴテゴテとした印象がありません。
装飾花をよく見ると、花の中心から外側に向かって、
かすり状の線が細かく入っているのが分かります。
ただ中心に白色が入るよりも、柔らかく色が抜けるので、
ピンクマナスルならではの独特の風合いがうまれます。
途中の紫がかったピンクも、完全なピンクになった時も、
やぼったくない爽やかな色をしています。
◎やや横に広がる株姿
鉢花として販売されている時は、それほど大きな株には見えませんが、
性質としては、やや横張りの強い品種です。
枝が横向きに広がるように伸びるので、
少しスペースの広いが場所に植えるのがお勧めです。
丈夫で育てやすいので、庭植えでも鉢植えでも育てることができます。
枝は太くて丈夫ですし、折れる心配はありません。
葉は一般的なアジサイと同じくらいのサイズで、色がやや濃いです。
ピンクマナスル C)はなどんやアソシエ
■ピンクマナスルの育て方のポイント
基本の育て方は、一般のアジサイと同じです。
土の酸度によって花色が変わりますが、酸性になっても青色に咲くわけではありません。
ピンクマナスルは、やはりピンク色に咲かせてこそ、その美しさを堪能できます。
春先に苦土石灰をまくなどして、土がアルカリに傾くように調整します。
赤い花のアジサイ専用の培養土や、肥料を使うのもお勧めです。
■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイの剪定方法
・アジサイの肥料は?
・アジサイ 挿し木の仕方