アジサイ 鉢植え 植え替え

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アジサイ 鉢植えの植え替え

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アジサイは鉢植えで育てても素敵ですね

 

 

鉢植えには、用土のスペースに限りがあります。

鉢の中で根がいっぱいまで育ってしまうと、
根詰まりの状態になって生育不良を起こすようになります。

 

アジサイの植え替えは難しいと感じる方が多いようですが、
植え替える時期や植え替え方、植え替え後の管理法を間違えなければ、
元気にしっかりと育てることができます。

 

アジサイは本来、とても丈夫な植物です。
上手に育てると、鉢植えでも何年も花を楽しむことができます。

 

 

[アジサイ 鉢植えの植え替え]

 

 

■アジサイの植え替え適期

 

アジサイの植え替えの適期は、3月~4月か、9月頃です。
この時期であれば、花も咲いていることがありません。

 

ちょうど根が休眠に入る時期か、休眠から目覚めようとしている時期なので、
多少、根を触っても問題はありません。

 

ただし、これは元気に育っている時の植え替えです。
もし根詰まりで、できるだけ早く植え替えをすべき状態であれば、植え替えます。

 

端的に言うと、アジサイは真夏と真冬以外であれば、いつでも植え替えが可能です。

 

植え替えを行うと、どうしても根を少し傷めることになります。
根を傷めた時に、暑かったり寒かったりすると、回復が遅れてしまい、
調子を崩したまま枯れてしまうことがあります。

 

せっかく植え替えをしてリフレッシュさせるのに、
植え替えの時期が悪かったために枯れてしまっては残念です。

 

アジサイが回復しやすい時期に植え替え時期を合わせてあげるだけで、
弱ったり枯れる可能性は低くなります。

 

 

小さな苗を求めたら、1週間くらい環境に慣らして鉢植えするのが良いようです

 

 

■アジサイの植え替えのタイミング

 

鉢植えで育てていると、
いつ植え替えをしたら良いのか分からなくなることがあります。

 

鉢植えで育てているアジサイの植え替えが必要になるタイミングはいくつかあります。

 

・購入した鉢植え
今年購入したばかりの開花株には、気遣いが必要です。

 

園芸店やホームセンターで、黒いポットに植わって苗として販売されているものは、
購入した後に、苗のサイズに合った鉢に植え付けるので問題ありません。

 

ただし、すでに鉢植えの状態になって、開花したアジサイも販売されています。
この開花株は、鉢植えにはなっていても、株に対して鉢が小さすぎることが多いです。 

 

鉢が小さいということは、すでに根詰まりをしている可能性もありますし、
土の量が少なくて水切れを起こしやすい状態でもあります。

 

購入してからすぐに植え替えても良いですが、
まだアジサイ栽培に慣れていないのであれば、
花が終わってから、剪定と同じ時期に植え替えをするのが安心です。

 

・根詰まりをしている
鉢植えの土の表面に細かい根が見えていたり、鉢の底から根が見えている場合は、
鉢の中が根でいっぱいになってアジサイはストレスを感じています。 

 

この場合は根詰まりになっているので、植え替えをしてあげる必要があります。
多くの根が見えている場合や、根詰まりで水はけが悪くなっている場合は、
急を要するので一回りか二回り大きい鉢に植え替えます。

 

弱っているアジサイは根鉢を触らずそのまま植え替えます。

 

ほんの少し根が見えている程度であれば、
すぐに植え替えずに秋か春まで待ってから植え替えることも可能です。

 

・何年も植え替えていない鉢植え
根がいっぱいになっている様子はないけれど、
もう何年も植え替えていない鉢というアジサイもたまにあります。

 

この場合、本当に根詰まりしていないのであれば、
根の育ちが悪くなっている可能性があります。

 

最初に植えた時に、苗に対してよほど大きな鉢で植えたのでない限り、
3年もすると、鉢は根でいっぱいになります。

 

3年以上同じ鉢で植え替えていないのに根詰まりしていない場合は、
一度土を変えてあげた方が良いかもしれません。

 

また、表面上は根詰まりしていないように見えても、
水を与えてもすぐに水切れする場合は、根詰まりを起こしている可能性があります。
一度鉢から株を抜いて、根の状態を確認するようにしましょう。

 

 

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小さな苗が、こんなに美しく咲きました、剪定後に再度植え替えます

 

 

■鉢植えアジサイの植え替え方

 

鉢植えのアジサイを植え替えるのは、難しくありません。

 

植え替える方法は、大きくわけて2つです。
1つは鉢を大きくして植え替える方法で、
もう1つは鉢のサイズを変えずに植え替える方法です。

 

・鉢を大きくする植え替え
鉢を大きくする場合は、今の鉢よりも1号か2号大きなサイズの鉢を用意します。

 

アジサイはあまり深鉢にする必要はありませんが、
浅鉢だと水切れを起こしやすくなるので、普通の深さの鉢を用意します。

 

あるいは菊鉢と呼ばれる鉢だと、寸胴な形なのでたっぷりと土が入るのでお勧めです。

 

古い鉢からアジサイを抜き、根鉢の表面と肩の部分の土を少し落としておきます。
さらに根鉢の底の部分は、三分の一ほど土を崩し、
傷んでいる根や長すぎる根があれば切ります。

 

春と秋以外に植え替えをする場合は、無理に根鉢を崩さずに植え替えた方が、
根にダメージが少ないのでお勧めします。

 

植え替えをする時、新しい鉢には必ず鉢底石を敷いておきます。
それから培養土を入れて、古い鉢から抜いたアジサイを植え付けます。
植え付けた後は、鉢の底から水が出てくるまで、たっぷりと水を与えておきます。

 

 

鉢を大きくしたくない時は、下記のように植え替えます

 

 

・鉢を変えずに植え替える
鉢のサイズを変えずに植え替える場合は、できれば春か秋に植え替えます。
鉢のサイズを変えない場合は、根が伸びた分だけ切り戻してあげます。

 

アジサイへのダメージが大きくなるので、
気候も株も安定している春か秋に植え替えます。

 

まず古い鉢からアジサイを抜きます。
根鉢の半分以上の土をほぐして落とします。

 

この時、あまり乱暴に土を落とすと、根まで傷めることがあるので注意します。
土をほぐして根を露出させたら、
全体の三分の一~半分くらいの根を切って根鉢を小さくします。

 

元の鉢に鉢底石を敷いて、新しい培養土を使って植え付けたら、
たっぷりと水を与えておきましょう。

 

 

■植え替えた後の管理

 

鉢のサイズを変える植え替えも、変えない植え替えも、
どちらのアジサイも大小はあってもダメージは受けています。

 

いつもは日向に置いて管理している株であっても、
植え替えた後は明るい日陰などで管理します。

 

植え替えから2週間~1ヶ月ほど、様子を見ながら管理します。
この間は絶対に水切れを起こさないように注意しましょう。

新芽が動き出したのを確認したら、徐々に日向に移動させます。

 

■参考
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイ栽培 12ヶ月
・アジサイ 挿し木の仕方


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