アジサイ 種からの育て方
アジサイは丈夫な花で栽培しやすいのが魅力です。
挿し木やとり木でも簡単に増やすことができ、
少し時間はかかりますが種からも増やせます。
[アジサイ 種からの育て方]
■アジサイ 種からの育て方
種から育てると、花が咲くまでに3~4年はかかりますが、
種からしか楽しめない魅力があるのです。
1.種から育てる魅力
アジサイを種から育てていると、
まれに新種のアジサイができるのです。
もちろん、簡単に新種に巡り合えるわけではありません。
たくさんの苗の中から、ある日突然、自分だけの品種が咲いたら……。
アジサイの種を植え、大切に育てると、
そんなわくわくするような夢も育てることができます。
2.種の取り方は?
アジサイの花は、両性花につきます。
花後の両性花に、1㎜ほどの緑色の粒が付きます。
これが、アジサイの果実になります。
果実は11月ごろ熟すので、それまで剪定を行わずにいます。
11月になったら花首から切り取ります。
果実はつぼ状になっていて、
中にたくさんの砂粒のような種が入っています。
花首ごと紙袋などに入れて、
種が落ちても良いように保管します。
アジサイの種の結実
種を採る花以外は剪定し装飾花も取ると種に養分がいきます C)季節の花300
3.種を苗に育てる方法は?
アジサイの種は、種が採れてすぐの11月か、3月に撒きます。
平鉢や育苗鉢に細かい赤玉土や鹿沼土を入れ、湿らせておきます。
土の上で花首を振り、土の上に種を落とします。
3月に撒く場合は、保管しておいた種を播くことになります。
いずれにしても、一か所に固まらないように注意して撒きます。
種まき後の覆土はしません。
給水はそこから水を吸わせる底面給水で行います。
冬の間は、室内に取り込むか、ビニールハウスで管理します。
2月ごろになると、細かい苗が発芽してきます。
本葉が4枚になったら、密集している苗を、
ピンセットなどで根を切らないように掘り上げ、
育苗箱などに2~3cm間隔で植え広げます。
4.種から育てたアジサイの開花期は?
上手に植え広げられれば、ほぼ順調に育っていきます。
アジサイの生長は花木のなかでは早く、
3~4年で花を咲かせてくれます。
どのような花が咲くのか、楽しみですね。
■参考
・アジサイ 挿し木苗の冬越し
・アジサイ 庭植えの育て方
・アジサイ 鉢植えの育て方
・アジサイ栽培 12ヶ月